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異世界アパート『異世界邸』の日常  作者: カオスを愛する有志一同
ふたたび日常
131/169

空の雫【part 紫】

「はー……寒くなってきました……」

 放課後、悠希は溜息を零しながらぼやいた。太陽は既にほぼ沈みかけている。日が短くなってきた昨今、部活に所属していない悠希も、少し学校を出るのが遅いとこの景色だ。

 真理華は最近家の用事だとかで、駿河ともども早々と帰っている。「悠希も途中まで一緒に帰りましょうよ」とやたらしつこく誘われたけれど、悠希は宿題は安全の担保された図書館で済ませる派だ。双子揃って早く帰るということだから、本当に大事な用事だろうしと先に帰ってもらっていた。

 ……チラリと真理華がこぼした「修行」というワードを聞いて、悠希の中の危険センサーが高らかに警告を鳴らしたというのもある。これ以上、異世界邸以外で厄介ごとに巻き込まれるのは勘弁だ。

「……そういや、1人行動って珍しいですかね?」

 ふと首を傾げて呟く。最近は特に、駿河か真理華、あるいはこののと放課後を過ごすことが多かったので、単独行動は久々だ。とはいえ、悠希はお一人様に抵抗があるタイプでもないので、特に何の感慨も抱かずにマウンテンバイクを押しながら、てくてくと歩いて帰る。

「おー……。空、綺麗ですねえ」

 ぼんやりと空を見上げて、悠希は独りごちた。悠希が通う中学校から異世界邸のある西山の麓までは、方向柄夕焼けが大層見栄えがする。毎日の密かな楽しみだ。……そうでもしないと、異世界邸いえ突入する(かえる)気力が保てないので。


 赤々と焼けた空──ではなく、光に色が飲み込まれたかのような、白く透き通るような空。

 青空と夕焼けが混ぜ合わさり、光を放つばかりの美しい空に、悠希はぼんやりと見惚れた。


「……ん?」

 ふと悠希は視線を空から下ろし、目に入った人影に瞬く。空を眺めていたとはいえ、今の今まで全く気付かなかった。

 悠希と同じようにじっと空を見上げている少女。年格好は、悠希より少し上くらいだろうか。身にまとう青と白の袴着は不思議と空に馴染んで、少女の存在感を希薄にしていた。

 少女は一心に薄白い光を放つ空を見つめ、ゆっくりと右手を伸ばす。白魚のような指先が、四角く空をなぞる。切り取るような動きで空をなぞった指先は、ゆるりと解かれ、掌を上に空へと翳された。


 ──ぽとん。


 滴が落ちるような音が響く。

 雨音とも違う、水滴とも違う、少し硬い雫の音。


 少女が掌を握り込む。大事そうに胸元に引き寄せる様子は、まるで宝物を包み込むようだった。仕草の美しさに、悠希は知れず目を奪われる。

 その時、少女がふと顔を上げた。悠希の視線に気づいたように、こちらを向く。その瞳は、冬の朝空を切り取ったような、淡い青だった。

「あ……こ、こんにちは」

 目が合った悠希は、咄嗟に挨拶をした。少女はキョトンと目を瞬いて、ふわりと微笑む。

「こんにちは」

 そう返してくれた少女は、未だ胸元で手を大事そうに握っている。つい視線がそちらへ向いてしまう悠希に、少女はことんと首を傾げた。肩のところで切り揃えられた黒髪が、サラリと揺れる。

「空は、好き?」

「へ? えっ、と、そうですね……」

 唐突な問いかけに面食らいつつ、悠希は頷いた。少し迷って、付け足す。

「いつもここを通る時、夕焼けを眺めるのが楽しみなんです。毎日全然違う景色で、本当に綺麗ですよね」

 お年頃らしく、基本的にはそういった感性を口にすることはない悠希だが、なぜかこの少女の前では素直に言わなければという衝動に駆られた。直後に猛烈に照れ臭くなった悠希は、ごまかすように自転車のスタンドを立てる。

「……うん。わたしもおんなじ」

 悠希の発言を、少女は笑わなかった。嬉しそうにそう言って、抱えていた掌をそっと開く。釣られて視線を落とした悠希は、思わず声を漏らした。

「ふわぁ……空だ……」

 ひどく抽象的な言葉になってしまったが、少女が抱え込んでいたそれは、文字通り頭上に広がる空を切り抜いた色をしていた。

「わかる?」

「勿論ですよ。瞬間を切り抜くなんて、写真でも難しいのに……これどうやってんです? 凄いです」

「ふふ、ありがとう」

 少女は嬉しそうに微笑んで、掌を再び包み込むと、傍の革鞄を開けた。飛び込んできた景色に、悠希は思わず声を上げる。

「わあ……!」


 そこには、数えきれないほどの空があった。


 夕焼け、朝焼け、夜空、昼の空。

 春の空、夏の空、秋の空、冬の空。

 雨の灰黒色、曇りの灰白色、快晴の蒼穹、雲混じりのまだらな青。


 ありとあらゆる色の「空」が切り取られ、柔らかな台の上に収められたそれは、まるで色のパレットのようだった。


「す、すごい……どうやったんです?」

「ふふ、内緒」

 少し楽しげに笑う少女の声を聞きながらも、悠希の目は「空」に釘付けになったまま動かない。夢中で見惚れる悠希に、少女は頬を緩めた。

「空が好きっていうの、本当なんだね」

「え、嘘だと思われてたんです?」

「嘘ではなくても、合わせてくれたのかなって」

「ああ、社交辞令ってやつですね。自分のは本心ですよ」

 少女と会話を交わしながらも、悠希の目は「空」から動かない。その様子を微笑んで見守っていた少女は、悠希に少し顔を寄せた。

「どの空が好き?」

「ええーひとつに絞るのめちゃくちゃ難しいです……うーん……」

 しばらく唸りながらあれこれと視線を動かしていた悠希だったが、最終的に一つの「空」に目を止める。

「──これ、ですかね」


 指差したのは、藍から青、水色から白に近い色合いまで移り変わり、最後には鮮やかな赤の王冠を携えた鮮烈な金色を抱く「空」。


「朝焼けだね。いつのだったかな、綺麗だよね」

「自分は毎日眺めてるからかどっちかといえば夕焼けが好きなんですが……この空の色を全部映したような色彩が、なんだか好きになっちゃいました」

 悠希がそう答えた途端、「空」がほんのりと淡く、輝いた。

「わっ?」

「……そっか」

 驚いた悠希をよそに、少女はそっと「空」へと手を伸ばす。華奢な指先が優しく「空」を掬い取る。

「はい」

「えっ?」

 差し出されて咄嗟に受け取ってしまった悠希は、慌てて聞き返す。少女はにこりと笑って、告げた。

「あなたに、あげる」

「えっ、いやいやいや! 大事なものでしょう!? もらえませんよ!!」

 即座に返そうとしたが、少女は意外なほどの身軽さで悠希の手を避ける。そのまま鞄を閉じてしまった。

「それはあなたの「空」だから、あなたのもの。空が好きなお友達への、わたしからの贈り物。……大事にしてね」

 柔らかな声なのに、悠希の反論を許さないその声に、悠希は渋々頷いた。

「……分かりました。ありがとうございます、大事にします」

「うん」

 掌に大事に抱えた「空」に嬉しそうな視線を向けて、少女はふわりと手を振る。

「それじゃあ、バイバイ」

「あ、はい──」

 別れの挨拶に、再会を祈る言葉を返そうとして、悠希は呆けた。


「──あ、れ?」


 まるで、最初から誰もいなかったかのように。

 悠希の眼前には、先ほどよりも赤みと暗さを増した夕焼けばかりが広がっていた。





「……ただいま、です」

 いつまでも突っ立っているわけにもいかず、悠希は異世界邸へと戻ってきた。受け取ったものは鞄の中、ハンカチに包んで財布に隠すようにしまい込んだ。……中学生としては最大限丁寧な保管方法である。

「おかえり」

「お、悠希ちゃんおかえり♪ なんかぼーっとしてんね、どした☆」

 少し腹部の膨らみが目立ってきた栞那とお茶をしていたらしく、セシルが悠希を覗き込んだ。

「……いえ、なんでもねえです。自分とりあえず宿題終わらせたら手伝いに来るで良いですよね?」

「いいぞ。セシルと飲んだ余りだが、そこに茶ならあるぞ」

「あ、いただきます」

 手元のポットを掲げた栞那の元に歩みより、カップと一緒に受け取りそばの椅子に座る。

「……ん? んんん?」

「……悠希?」

「はい?」

 カップに口をつけていた悠希は、栞那に呼ばれて顔を上げた。栞那だけでなくセシルまでも悠希に注目していることに、ちょっとビクッとなる。

「え? どうしました?」

「いや、それはこっちのセリフだな」

「それな♪ 悠希ちゃん、一体全体どんな寄り道してきたんだい☆」

「えっ」

 何か言う前からバレたという驚きに、悠希はごまかすより前に驚きの声をあげてしまった。

「えっ、えっ、なんで」

「……とりあえず、我が娘のくせに隠し事が死ぬほど下手なことは置いておくとして。悠希、ちゃっちゃと吐け」

 微妙に呆れた顔をした栞那に促される形で、悠希はつい先程の夢現のような出来事を話した。聞いていたセシルは目をぎらつかせ、栞那は目を据わらせた。

「おい……まさか中学生にもなって、知らない人から物をもらってはいけません、なんぞ説教させられるとは思わなかったぞ。というか、どう見ても不審者だろうが、まず逃げろ」

「うっ……すみません……なんか気づいたら受け取ってたというか……」

 久々に食らう栞那の説教モードに、悠希は首をすくめる。そのまま説教が続くかと思いきや、セシルが割って入って止めた。

「いやいや、栞那ちゃん♪ これはちょっと無理もないかも知れねーぜ☆」

「なんだと?」

「悠希ちゃんが出会ったそれ、多分かなりのレアケースだぜ♪ 自然現象から概念を切り取るなんて、セシルちゃんでも出来ないもん☆」

 セシルのその言葉には、悠希も栞那も驚いた。セシルの魔術の技能については、困ったことも多々あるが、信頼している2人である。

「セシルが? ただ同じ色を映し出すだけなら出来そうなもんだが……」

「無ー理♪ 自然を「模倣」するのが魔術だけど、「抽出」は別次元なんだな☆ しかも空なんて、魔術界において属性分類すらされていない概念は「模倣」すらめちゃくちゃ高難易度だぜ♡」

 そういうとセシルは、右人差し指に魔法陣を浮かび上がらせた。

「じゃあもう1人の魔術専門家に聞いてみようか♪ ラーピちゃん、ご意見どーぞ☆」

『吾輩でも無理であるな。模倣ならまだしも、抽出は我が主人の領域だ』

「……そうか、ジョンが前に、グリメルはダンジョンを通じて概念を取り込み眷属を生み出すと言っていたな」

 魔法陣越しの黒兎の言に、栞那が納得したように頷く。

「そーゆーこと♪ つまり魔王級のナニカに出会したわけで、悠希ちゃんが言いなりになっちゃっても無理はないんだな☆ そのまま神隠しに遭わなくってよかったぜ♡」

「全くだな」

「うえっ!?」

 いきなり物騒な話になったことに悠希が驚きの声をあげる。栞那が呆れ顔で悠希を睨みつけた。

「そういう相手だったんだ、不良娘が。無警戒に近づくなんて迂闊にも程があるぞ」

「いやあ栞那ちゃん、そいつも無理ってもんだぜ♪ 何せ相手は魔王と同クラスの人外、警戒させないことくらい余裕なのさ☆」

『お医者殿、吾輩も同意見だ。普段からこの邸に住んでいる娘殿があっさり心を許したということは、そういうものだった可能性の方がはるかに高いな』

「えぇ……」

 何やら話がどんどん大ごとになっていくことにビビる悠希とは正反対に、セシルの機嫌は指数関数的に上昇していく。

「しーかーも♪ もし悠希ちゃんが貰ったっていう「空」が、悠希ちゃんのカバンに入ってるそれだっていうなら、マジやばいぜ☆ とんでもねー貰い物だと思うよん♡」

「えぇえ!?」

「セシルは少し落ち着け……悠希。とりあえず出せ」

 渋い顔の栞那に促され、おっかなびっくり、仕舞い込んだ「空」を取り出す。机の上に置かれたそれに、栞那は顔を引き攣らせ、セシルは目をギラッギラに輝かせた。

「……あたしでも一目でとんでもねえ力の塊だって分かるぞ。本当に、とんでもないもの貰ってきたな……」

「その子からの贈り物で、自分のものだって……大事にしてねとも言われましたけど……」

「えー、それってさりげなくロックかけられてんじゃん♪ つっまんねー☆ セシルちゃん分解して解析したかったのに♡」

「セシルを見る限りその判断は正しかったんだろうな……」

 栞那はしみじみと実感を込めて言うと、魔法陣の方にも目を向けた。

「ラピにも分かるのか?」

『勿論であるが……とんでもないな、これは……」

 魔王の眷属にすら「とんでもない」と言われる代物をポンと渡してきたあの女の子は何者だったんだろうか、と悠希は今さらに怖くなってきた。

『端的に言うと、これは無属性魔石だ』

「はあっ!?」

「えっえっ先生の反応が怖いです!?」

 ラピの解説に栞那が目を剥いて声を上げ、生まれてこの方見たことのないその反応に悠希が怯える。

「うーん、確かに栞那ちゃんがそんなにびっくりしてる顔はレアだぜ♪ でも無理はねーよ、これ一つで国がお買い上げできちゃうもん☆」

「はあっ!?」

「あっは♪ 親子そっくり☆だね♡」

 セシルが楽しげに笑っているが、悠希はそれどころではない。顔をバキバキに引き攣らせながら、改めて手元に視線を落とす。

「そもそも魔石って馬鹿みたいに高くて、セシルちゃんも実験で使うからいつでもお金足りないんだけどさ♪ 大体は魔術師が宝石にせっせと魔力詰め込んでるもので、たまーに精霊が多い地域の宝石を加工したやつだったりするんだけど、どっちもやっぱり魔術師や精霊の魔力属性に影響されちゃうんだよね☆ ところがコイツは属性の偏りがナッシン♡」

『無属性魔力は何故か通常の属性魔力よりも魔石への蓄積量が多いというのも特徴だな。どれ程複雑な魔術でも組み込める理想の魔石ではあるが、如何せん、余りにも稀少なのだ』

「そもそも見つからないからね♪ 天然物はまずなくって、多重世界でも一時代に一人いるかいないかの無属性魔力の持ち主が作るか、光属性と闇属性魔力の持ち主で、しかも魔力の相性が良いなんて天文学的な組み合わせが均等に魔力をため込んで作るかのどっちかだってんだから、無☆理だよね♡」

「えぇえ……」

 普段の倍以上饒舌な魔術師達の解説にはほぼほぼついて行けなかったものの、手の中にあるこの綺麗な「空」が無属性魔石で、とんでもなく価値が高い希少なもの、ということだけはなんとか理解できた。

 もっと言えば、とんでもないことになってしまったことだけはよく分かった。

「えーと……それで、これ、どうすれば良いんですかね……?」

 高級品を通り越したそれは、ごく一般的な感性を持つ悠希にはもはや危険物にしか思えない。いっそ手放すか誰かに預けたい、と腰が引ける悠希に、栞那が渋い顔でため息をついた。

「……その少女が何者なのかにもよるが、無属性魔石を大量に持ち歩いてたとなると……下手をすれば「無属性魔力」の持ち主だ。しかも「抽出」が可能な程の実力者となると……「大事にしてね」の約束を破ると、えらいことになりかねないな」

「まず破れないと思うけどなー♪ 試しにその辺投げてみてみ、戻ってきたりして☆」

『戻っては来るであろうが、約束を違えたとして何が起こるか分からないぞ』

「そんなおっかねーこと提案しねーでくださいよ!?」

 涙目で叫ぶ悠希にセシルがケタケタと笑う。その笑い顔を横目で睨みつけつつ、栞那が続ける。

「となると、これを悠希が所有するとしてだ。保管方法が問題になるだろう。セシル、魔術師としてはどう判断する?」

「うーん、微妙♪ ここが結界で守られたかなり安全な場所って考えると、セシルちゃんが保管用の箱を用意してあげて悠希ちゃんのお部屋に置いておくっていうのもありなんだけど……ぶっちゃけ無属性魔石を魔王がわんさか大暴れしてるところに置いておくのはちょっと怖いよね☆ 誘爆なんかしちゃったら、山どころか周辺の街ごと丸っと余裕で消し飛ぶぜ♡」

「駄目だろうそれは……」

「ほんとにこれ、持ってるのが怖くなってきたんですけど……」

 中西親子が珍しくも揃って引いた様子を見せているのを尻目に、セシルがヒニルに笑った。

「だよね♪ となると、ガッチガチに隠蔽と保護の魔術かけて、悠希ちゃんが持ち歩くしかない☆」

「ええええっ!?」

 悠希が悲鳴を上げたが、栞那は渋い顔でため息をついただけだった。

「やっぱりそうなるんだな……まあ仕方がない、拾ったものには責任を持て娘よ」

「なんでここで捨てられた動物を拾ってきたみたいな台詞がでやがるんですか!?」

「そうは言っても、他に方法もないしな。セシル、悪いが魔術は頼んだぞ」

「セシルちゃんにお任せあれ♪ これを至近距離で見れるだけでお釣りが来る依頼だぜ☆」

『吾輩にも少し手伝わせてほしいところだな』

 表情も声もウッキウキのセシルと、どこかそわそわした空気を漂わせるラピを前に、悠希は渋々腹を括ったのだった。



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