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第一話 用語集

第一話 用語集

アパラチア炭田

アパラチア炭田(Appalachian Coalfield)…アメリカ東部のアパラチア山脈一帯に広がる、実在の炭田。アメリカを代表する炭田であり、ピッツバーグなどの鉄鋼都市の発展を支えた。

ペンシルベニア州、ウェストバージニア州、ケンタッキー州、オハイオ州、テネシー州、バージニア州、アラバマ州の南北1200㎞にわたる。瀝青炭を主とするが、上質なペンシルバニア無煙炭も産する。

堆積は主に後期石炭紀、バシキーリアン~モスコビアン(約3億2300万〜3億700万年前)。石炭を構成する植物はおもにリンボク類とされる。


泥炭林

泥炭林(Peat forest)湿地帯にできる森林であり、地表には分解されずに堆積した有機物(ピート、泥炭という)が堆積した森林。現在ではコンゴ盆地やカリマンタン島、マレー半島にみられる熱帯泥炭林が有名。

地球史においては石炭紀のユーラメリカ熱帯域、ペルム紀のゴンドワナ温帯~亜寒帯域、古第三紀の亜熱帯~温帯域にとくに発達した。

石炭紀のユーラメリカ熱帯域の広大な泥炭林は特別に、石炭林(Coal forest)と呼ばれることが多い。


テペ

おもにトルコ語の「丘」を意味する姓だが、他の地域にも見られる。

おもしろいことに、テペーTepêは南米先住民で用いられる一部の言語でも、丘や山を意味するものがある。


泥炭を体に塗り込む行為

民間療法や風習として世界的に類例が見られ、その類例だろう。

ドイツの泥炭浴などがとくに有名である。

傷の治癒促進などを目的とすることが多いが、カモフラージュにもなる。


水上都市

かつて、船の上で暮らす人々はとても多かった。日本においても20世紀後半まで、動力のない舟(艀)の上で暮らす人々が各地にいた。


動力のない舟であり、物流や居住に使われる。タグボートなどの動力でけん引され、普段は流れのない場所に停泊されるのが常である。艀の上の生活は、21世紀の日本ではほとんど忘れ去られた文化になってしまった。


鬼火 

狐火ともいう。空中を浮遊するなぞの火の玉のこと。世界中に類例があり、ガスに火がついている、などともいわれる。しかし、その正体のすべてが解き明かされたわけではない。


泥炭林の火災

現代においてもとくに東南アジアで問題になっている。水分の多い泥炭が燃えるため、大量の水蒸気を発する。そのため、炎が見えるというよりも、上昇気流と凝結による白いタワーのように見えることが多い。

その姿はあたかも、小さなキノコ雲のようにみえることすらある。

干拓された泥炭は著しく燃えやすく、鎮火は困難である。しかし、しっかりと水を含んだ泥炭は比較的燃えにくい。


石炭紀の火災

石炭紀の酸素濃度は現在より著しく高かったと推定されている。おおよそ30%前後の数値が想定されており、この範囲では鎮火が現在より困難になることが見込まれる。石炭への寄与も重要である。火災によって生じた炭は分解されにくいため、フジナイトFusiniteとして石炭の堆積に寄与する。なお、モスコビアン期の石炭におけるフジナイトの率は低い。これは優占していたリンボク類が水湿生であり、さらに燃えにくかったことと関連している。


このリンボク類を主体とした森は、雨季には水に沈む。アマゾン流域のイガポーにも、やや似ている。


<筆者より、最後に>

マイクロライトニングの話をするつもりはない。


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