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超絶ビギナーだけど、バスケしたい!  作者: 双鶴


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バスケでモテたい、それが全ての始まり

春。中学1年生、最初のホームルーム。 教室の窓から差し込む光が、まだ新品の制服に反射してまぶしい。


「藤崎みのりが女子バスケ部に入ったらしい」 その噂が、理央の脳内で爆発した。


「え、あの藤崎みのり?あの、あの、あの…!」 語彙力が迷子になったまま、理央は立ち上がった。


「俺も…バスケ部、入りたいです!」


教室が静まり返る。男子バスケ部は、去年廃部になっていた。


「え?理央って、運動音痴じゃなかった?」 「バスケって、走って跳んで投げるやつだよ?」 「それ、全部苦手じゃん!」


ツッコミが飛び交う中、理央は叫んだ。


「バスケでモテたいんだよ!!」


その瞬間、教室が爆笑した。 でも、理央の目は本気だった。みのりの背中を見て、何かが爆誕したのだ。


---


その夜、理央はホワイトボードに向かった。 彼の思考はすでに“青春×戦術”の領域に突入していた。


『理論バスケ・ver0.1』 ・目的:モテる ・手段:バスケ ・課題:運動音痴 ・解決策:理論で補う ・仮説:バスケは“時間・空間・心理”のゲームである


「運動能力がないなら、思考能力で勝負するしかない」


理央はそう書き加えた。 彼にとって、バスケは“感情の爆発”であり、“論理の実験場”でもあった。


---


翌日、理央は校長室にいた。 「男子バスケ部を復活させてください!」


校長は眼鏡をクイッと上げて言った。 「6月の区大会に出場して、善戦すること。それが条件だ。勝たなくていい。挑戦する姿を見せてくれ。」


理央は拳を握った。爆進開始だ。


---


その日の放課後、理央は仲間を集めた。 小林瞬(帰宅部)、田中蒼空(元将棋部)、そしてなぜか美術室から現れた三浦先生(顧問)。


「俺たち、バスケでモテようぜ!!」 「え、バスケって何人でやるの?」 「知らん。でも、確率論で勝てる気がする!」


こうして、超絶ビギナーたちの青春バスケ部が始まった。


---


理論バスケ・ver0.1


項目内容 目的モテる(=承認欲求の充足) 手段バスケ(=社会的に認知された競技) 障壁運動能力の欠如 解決策思考・統計・心理戦による補完 初期戦術声・時間・空間の支配による“善戦”


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