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5 決意

それから3年の月日が流れた。


 ダンジョンの中には暦がないが1000日くらいたったので、たぶん3年くらい経ったと思う。

 ダンジョンの中では昼も夜もないので100回くらい侵入者が来たから、たぶん1000日経ったと思う。

 ゴブ後輩は10より大きな数字を数えられない(指の数に依存)ので、もしかしたら10日しか経ってないかもしれない。



 その間に、いろんな出来事があったけれど、

 たとえば、角の生えたウサギが侵入してきたり、

 ナイフと思わしき石製の道具をもったゴブリンの侵入者がきたり、

 植物か動物かわからない足のあるキノコが歩いてきたり、

 けれども、そのような序盤のありきたりなチュートリアルイベントはさっさとスキップして、ダンジョンものらしく育ちきった軍団で無双する展開を送りたりものです。


「なんでもないような事が幸せだったりするんだけどな。」


「ごぶ。」


「そんなおぬしらに朗報じゃ。今宵は新たな配下モンスターを召喚するのじゃ。」


 なんと、システム的なあれこれで、今夜は俺が召喚された時みたく、ガチャで特別な配下モンスターを呼べるらしい。


「ごぶっ」(ドラゴン希望)


「俺が考えるに、コスト、成長率、汎用性、スライム一択だな。」


「強くて賢い吸血鬼なんてどうじゃ?」



 俺たちはワイワイがやがやと、新しい仲間のことを仲良く話し合った。



「ところで、特別なガチャなら呼ばれる種族が決まってたりするのでは?」


「ふふん。安心するのじゃ。今宵のガチャは異世界召喚ガチャなので種族はきまっておらんのじゃ。」


「ごぶ?」


「全く安心できない不穏な響きなのだが。」


「異世界召喚ガチャは、ここ以外の世界から魂あるものを召喚するガチャなのじゃ。」


「。。それは誘拐なのでは?」


「ごぶ」


「だ、大丈夫なのじゃ!!異世界の神の都合で寿命を全うせずに亡くなった者の魂のみを呼び出すのじゃ。」


「。。俺は、神の都合で死んでいたのか。。」


「。。ごぶ。。」


「。のじゃ。」



 悲しい空気のまま時は流れた。



「い、異世界召喚されたら第二の人生をおくれるのじゃ。」


「あぁ、それはきっとたぶん良いことなんだろうな。」


「言語スキルもついて会話にも困らないのじゃ!」


「ごぶ」(すまん)



 その日、俺には第二の人生の目標ってやつができた。


 どこの誰だか知らないが、勝手な都合で俺を殺した異世界の神に復讐をする。その為には、俺はもっと強くならないといけないし、このダンジョンも大きくしていかなければならない。

 焦ることはない、幸い配下モンスターには生活がないし、寿命もないから、時間は無限にある。俺はコツコツと積み上げる。


震えて待ってろ神様野郎が


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