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4 食事
俺の考案した、ゴブ後輩が敵を引き付けて俺先輩が石を投げる戦法は、
すぐに劇的な成果をもたらした。
次の侵入者である、ウサギとネズミの中間のようなたぶん哺乳類っぽい動物を、
なんと無傷で倒すことに成功したのです。
「本日2度目の侵入者排除、ご苦労なのじゃ。」
「ふ、たわいもない。」
「ごぶ」(石は当たらなかったので、こん棒で倒した)
「そういえば、俺たちの食事ってどうするんだ?この草食動物っぽいのを食べるのか?」
モルモットみたいなものの慣れ果ては、DPとして吸収されるためにダンジョン光に包まれて吸収さかけている。
「おぬしら配下モンスターも妾たちダンジョンコアも食事をとらなくても良いのじゃ。」
「それもそうだな。」
「ごぶ。」
「じゃが、心の豊さを保つため、美味しい食事を摂ることは推奨されるのじゃ。」
俺先輩とゴブ後輩は迷宮に半分吸収されかけた、ネズミの残骸にかぶりついた。
はじめて戴いた命は、少し、しょっぱい味がした。
---現在公開可能な情報---
・特になし