96、了解
始姐と歳三とジェラルドの3人は庭にある東屋にいた。
東屋にあるストーブに薪をセットして木の皮に火を着けて風を送りヤカンを置いてナイフで氷を砕いて入れる。氷が溶けてお湯になったら紅茶の葉っぱを入れて煮立たせる。マグカップにお茶を注ぎテーブルの上にヤカンとマグカップを置いた。
「始姐。お肉を焼くのでこちらの薪にも火をお願いします。」
BBQコンロの中にセットした薪が黒くなったら砕き平に広げて熱を均等にして網をおき塩胡椒した肉をのせる。
ジュージューと肉が焼ける匂いがする。
いい焼き色になったらお皿にとってテーブルの上に置いた。
ストーブに鍋を置いて油をある程度入れたら小麦粉をまぶした魚を揚げていく。こんがり狐色になったらお皿に取り、テーブルの上に並べる。
パンに焼き肉に揚げた魚にヨーグルトに紅茶だ。
朝からガッツリ系だ。
「歳三、ジェラルド、ご飯にしよう」
始姐が2人を呼びテーブルについてご飯にする。お手拭きで手を拭いて、
「「「いただきます~♪」」」
トングでお皿にある揚げた魚を取り頭からガブリと食べる。
ししゃもの様に頭から食べれる。飾り包丁で切った切れ目から黄色い卵が見える。
「魚旨いな」
「揚げる事で食べやすくなります。ししゃもの仲間ですかね?」
「そうじゃない?魚の種類はわからないがここにいる魚は殆ど頭から食べれるよ」
「それは有難いな。骨も柔らかくバリバリ食べれる。」
「所で話が変わるけど、渡したサンプルでどちらにする?」
「僕も気になります。歳三はどちらにするのですか?」
「えっ!?」
フォークを持つ手が止まる歳三。
「ちなみにある人の身体になる」
「好みの子がいる方がいいでしょう?」
「歳三の弟子になるかもな(無いけど)。剣術も使えれば(使えるけど)更になおいい。」
「そ、そうだな………。剣術かぁ」
始姐とジェラルドは互いに顔を見合せ笑った。
ヨーグルトにブルーベリーを入れてかき混ぜて白から紫色に変化して甘酸っぱいヨーグルトをパンに着けて食べる。
「う~ん、旨い」
お皿に焼き肉を取って食べる。
中まで火が通っていて塩コショウの味が効いてる。
カチャカチャと音ヲチ立てて食べる始姐とジェラルド。歳三は腕を組んでどうしようかと悩んでいた。
「歳三。早く食べないと無くりますよ。」
「えっ?あっ!肉が残り少ない!?魚もヨーグルトも」
慌てて食べる歳三に始姐とジェラルドはニヒヒと笑った。
食事が終わり後片付けは始姐の魔法でやちゃう。
油は油を溜めておく缶に入れてお皿は水魔法で洗う。創造魔法で作り出した自然にも環境にも配慮した洗剤だ。
「さっきの話で普通(並)の方で頼む。剣術をやるなら巨乳よりいいだろう?」
「そうだな」
「そうですね」
「頼むな」
「了解」
歳三は照れ臭そうに言う。
身体は創造魔法では造らない。
造れないもん。
次元と時空の間で生まれる。その肉体に稀人の魂が入ると新たに人生が始まる。
原理は分からないけど、始姐曰く「何とかなるだろう」との事だ。
大丈夫かな?
それから始姐はあれから何もしなかった。後は勝手にやってくれるらしい。
始姐がやってるのはいつもの様に歳三との打ち合いとたまに来る恐怖の創作料理の打ち合わせは僕と歳三で全力拒否しました。
まともに見えてまともじゃないコーンスープの色は紫に白色コーンが浮かんでいまんた。それにドロドロです
(なんの料理ですか?)。
回りが真っ黒です生焼けの肉
(何で火炎放射器見たいな魔法でやっているんか始姐!!)
餡掛けの様にとろみのある煮魚。
(今まで一番まともな見た目です)
始姐薪を持ってきたなにをして………ギャー魔導式コンロの上に焚き火を組まないでー!!
「どうしたの?ジェラルド」
慌てて走ってくるジェラルドはこの日初めて始姐使い方を渋々嫌々教えた。始姐なら絶対に壊す。その気持ちが大きく丁寧に教えなかったが、始姐は理解出来なかった。
あっちのスイッチ、こっちのスイッチあちらのレバーなど覚える項目が多すぎて始姐は今までのやり方が一番地だと思った。
「ジェラルド、わかった私は今までのやり方でやるよ」
「はい♪分かりました♪」
(勝った!始姐に勝った!これで魔導式コンロ破壊されずに済む)
ヤッホイー!!




