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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
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9、料理

始姐族の森には一部木々が全く無い所がある。

昔、木々の間で乗り降りしていたガルーダ便。

始姐族の森に降りた時にたまたま翼が結界に触れてしまい見た事もない巨大な稲光が現れ、始姐族だけ無事だった。

軽く結界に触れただけなのにガルーダが丸焼きになってしまったことがあった。

その事から結界の外に安全に乗り降りできる場所を作ったのだ。

低空飛行になり剣山の木々から徐々に鬱蒼とした森に変わってくる。2.3回羽ばたき滑空して木々の変化を見ていく。遠くにガルーダ専用の離着陸の場所が見える。

「ガルーダよ。いつもの所に。あまり右に寄ると結界に触れて丸焼きになってしまうから左によってくれ」

もちろん丸焼きになったガルーダは土の中に埋葬したよ。

言葉が通じるのか解らないが、シロエが言うとピロロロっと一鳴きして右寄りを左寄りに変え2.3回羽ばたき滑空してガルーダ専用の場所に着陸態勢になる。




無事に着陸してガルーダ便から出てからガルーダの前に行く

「ありがとう。これは料金だ。」

ガルーダに金貨を2枚見せてワゴンのコインいれに入れる。

前はガルーダの首にかけてあった箱に入れていたが空気抵抗の事やガルーダを怖がる社員の為にワゴン搭載される様になった。

ガルーダが帰って行くのを見てシロエは開けた道を通る。左右には折れた2本の柱だ。

「この柱は全部でいくつあるんだろ。たまに地鳴りもするし、怖いわー。」

柱の間を通り霧の中を通るといつもの暮らしている家にたどり着く。

何で霧で通れるかは全くわかっていない。結界だって何も問題ない。ただ外敵を排除するための結界。霧は近道出来る道と思っている程度だ。

家に着くと始めに倉庫に行く。買った荷物を倉庫内に入れておく。倉庫内はいつも冷え冷えなので冷蔵庫並みに物を冷やかしておける。

家に入りテーブルの上にショルダーバックを置いて引き出しからナイフを取り出してまた外に出る。薪を置いている所から薪を何本か取って東屋のストーブの中へ入れる。一本だけ幹を薄く半分ぐらいまで縦に切る。木が薄くなって火を着ける木の皮の変わりに使う為だ。

ストーブの上に鍋を置いて今度は倉庫へ行く。

玉葱、ピーマン、人参、後、肉を取り出してアイテムボックスにいれて地下にある氷の柱をアイテムボックスにいれて倉庫を出る。

「今日は小麦粉と強力粉を使って麺擬きを作る」

東屋でアイテムボックスから野菜を取り出す。玉葱、ピーマン、人参を一口台に切る。ストーブに火を入れて鍋が温かくなってきたら油を入れて玉葱、ピーマン、人参、を入れて痛める。炒めてる間にナイフで肉を大きく切り分けて鍋に入れる。アイテムボックスから氷柱を取り出して鍋の上で氷をナイフを突き刺して砕いて入れ鍋に蓋をしてそのまま待つ。

小麦粉と強力粉を魔法で作り出した水で練るある程度の弾力のある塊が出来ると長く太く棒状にしてナイフで切って綿棒で伸ばす。ストーブの火入れの所に綿棒にかけた円型のナンを近づけて焼く。焼き色が着いたら5ミリ幅に切って鍋の中に入れる。

「おっと。塩と胡椒を入れ忘れた。」

塩胡椒を入れてひと煮立ちするまで待つ。

煮立ったら深皿によそい、マグカップにスープをすくいテーブルの上に乗せて席について食べる。

「塩胡椒を忘れずに入れて良かった。醤油を入れれば良かった」

塩胡椒の量が足りなくかすかに味がついてる形になってしまった。

美味しくも不味くもない、いたっていつもの味に少し点が高いだけの料理になったよ。

「ジェラルドだったらもっと旨く作れるのになぁ。」

フォークを左手で持って小さな円を空中で書きながら味の感想を言った。


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