表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
始姐様と僕  作者: 橘莉湖
80/153

80、始姐怒られる

大雨が止んで始姐は、森の中にいた。山崩れはないか川を塞き止めてないかを確認しに来たのだ。

「どこも異常無し」

良かった。良かった。と言い家に戻る。

始姐の森の結界の範囲内は穏やかに水が流れ、朝方雨が降った後の様になってる。

今回の雨は稀人とは関係無いみたいだ。もし、稀人がいたら保護しないといけない。この森は動物に取って安全の方だけど始姐以外は自然の恐ろしさを体験出来るそんな場所だ。

「久しいな」

岩の方から声が聞こえる。

見上げて始姐は笑った。

「本当に久しいな。ゼウス」

岩に居たのは大きな狼だ。

何故話せるようになったかいまだにわからんが太古の大昔は人語を喋れる動物は居たと本に載っていたので、始姐はそれをすんなり受け入れた。

多分、先祖返りだと思う。

「子、産まれたか?」

「4匹生まれた」

「そうか。名前は?」

「まだ、決まって無い。ただ、一番初めてに鳴いた物にイチと名前は辞めようと思う。妻に怒られた。「あんたはゼウスっていい名前を貰ったのにそれと同等な名前にして」と言われた。」

始姐は「ああ、それは無いな」と顔をして笑った。そんな姿を見たゼウスは耳を伏せる。人間だったら肩を下げて項垂れているだろう。

「フフフ、頑張って名付けろよ。」

「待って、待ってくれ!名付け、一緒に考えてくれ!」

慌てて言うゼウスの後ろに妻のユキが居た。

「あなた」

「ヒッ!!ユキ。」

尻に引かれてるだろう。尻尾がピンッと立つ。

「名前を考えますよ。あら始姐久しぶり。あの雪の時は助かりました。」

「良い。良い。ゼウス頑張れ~」

超他人事である。

早くしろと言わんばかりにゼウスの尻を叩くユキ。だが、始姐は知ってる。ユキがゼウスの事が大好きなのは。ツンデレである。


家に帰って来た始姐は、ジェラルドに怒られた。雨の次の日に森に行くなんもし流されたらどうするかとブチブチと小言を言われ続け耐え続ける始姐。

その時歳三は湯飲みを持ったまま存在感を消して空気とかしていた。

(何、茶すすってんだよ!気配を消すな~俺は関係無い顔するな歳三)

「聞いてますか?」

「途中まで聞いてました!」

「魔法が有るからではありません!」

その後1時間も長く説教が続いた。

(余計な事言わなければいいのに)

歳三は空気になりながら茶をすすった。


2時間後、始姐はソファーの上で撃沈していた。

「余計な事言うからだ。」

「だって長いんだもん。」

「心配してくれるだけでいいんじゃないか?」

「心配りは有りがたいよ」

「だったらそのまま受け取っておけ」

ソファーのクッションに顔を埋めて「むう~」と唸る始姐。心配してるから小言が増えるのは分かる。分かるが聞いていると飽きるのだ。

小学校も中学校も校長の話は長い。それで倒れる人もバタバタいたのに倒れる方が悪いと校長は話を辞めない。だから話半分で聞き流してる事にするようになったのだ。

「これで始姐も雨が降った後はピョコピョコと出掛けませんね」

ジェラルドが「やったね!」と顔をした。

これで始姐も安易な行動はしないだろ。灰になってし。

テーブルの上に紅茶とクッキーを置いてソファーに座る。

「歳三も始姐の行動には注意してください」

ソファーに関係ない顔をしていたら「あんたも同罪ですよ」と顔をしてるジェラルド。

「俺は関係無いだろ?」

「この家にいる者は連帯責任です」

澄まし顔で言い退けるジェラルド

「ええぇぇぇ!」

始姐loveもここまで来るとどうかと思う。「もし転けてもそれは自業自得では無いのか?」と言いたい気持ちをグッとこらえて歳三は緑茶を飲んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ