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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
70/153

70、起きない方が悪い

第8迷宮の第4階層にいるシロエとジェラルドとトシは焚き火を囲んでお茶を飲んでいた。

夕御飯は二足歩行の牛の肉を使った雑炊。

野菜もご飯も肉も鍋に入れて煮込めば何でも美味しいとトシの一言で鍋になった。

「美味しかった。けど、まだまだ入るぞ」

「シロエさんは無限大に入りますね」

(大盛で丼ぶり5杯はおかわりしたぞ!シロエの腹は、底なしだな)

「所で、見張りの当番はどうする?トシは寝てていいぞ。まだ、馴れて無いから。私とジェラルドで、」

「シロエさんが先で僕が後にします。ついでに朝食も作ります。」

「いつもの通りだね」

「はい。(一度、始姐の朝食を食べて倒れたから食べたくないんだよ。全身の震え、あれは二度と味わいたくない)」

「では、僕達は先に寝かしてもいます。」

「お休み」

トシとジェラルドはテントの中に入って行った。

シロエは見送った後、焚き火の火をじっと見て、たまに薪を追加していた。



◇◇◇◇



テントの中に布団が有る。

普通は雑魚寝程度では無いのか?

疑問にしてると、ジェラルドから「シロエさんなので」で片付いた。


イヤイヤ。それで片付けるのはどうよ?


「気にするだけ無駄です」とジェラルドは言って布団に入って寝た。

早い。

寝るの早い。もう寝てるよ。

俺も布団に入り寝た。

久々に昔の夢を見た。

懐かしい夢だ。

まだ新撰組がある頃の夢だ。


誰かの気配で俺は目を覚ました。

「起こしたか?」

シロエだった。

「すまない」と言ってシロエは布団に潜り込む。

早い。

もう寝てる。

寝直そうとしたが目が冴えて眠れない。

テントの外に出るとジェラルドが焚き火の光に照らされて、いつもより大人っぽく見える。

ブーツを履きジェラルドの反対側に座る。

「どうしましたか?」

「目が冴えてな、寝れなくなった。」

「シロエさんが起こした訳では無いのですね?」

何で疑問系?

「シロエさんの起こしかたはマスケット銃の発砲音ですので」

「そ、それは何とも言えないな」

「でしょ。お茶でもどうぞ」

ジェラルドはマグカップグに注いだ紅茶を出した。

「お腹が空くと眠れなくなります。ドーナツをどーぞ」

もらったドーナツを俺は2個食べてテントに戻った。

テントではシロエが規則正しい寝息が聞こえる。

(こいつこんなに熟睡してて大丈夫かな?まぁ、ジェラルドもいるし俺もいるから大丈夫か)

何事も無かった様に布団に潜り込んで俺は寝た。ドーナツのお陰で腹が満たされたのか熟睡をした。


「起きて下さい2人共!朝御飯出来ましたよ。」

テントの入り口から入ってトシとシロエの身体を揺すり起こす。

「んわ~・・・」

『んー・・・』

駄目だ。こいつら起きない。

よし。あれで行こう!!

「敵襲だー!!」

大声で叫ぶジェラルドに飛び起きるシロエとトシ。

トシは刀を持ち、シロエはマスケット銃を空中に大量に展開中

「起きましたね」

「「・・・」」

凄い髪型にジェラルドは笑いながら朝御飯が出来たことを伝えた。

シロエからぶつぶつと小言を言われたけど起きない方が悪い。

トシさんもシロエさんの言葉に頷かない。


読んで頂きありがとうございます。

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