55、運だけで勝ち上がる遊び
素振りをしている歳三を呼んで汗を流してくる様に伝え僕は始姐を呼びに行く。
扉をノックして中に入る。
掃除したばかりなのにもうこんなに汚してる。
「始姐、ご飯が出来ましたよ。あれいない。」
始姐の机や床には散らばった紙が、沢山有りますが、僕は手を着けません。
だって何か合ったら怖いじゃん!
あっ居ました。ベッドで嘘寝してます。
「ご飯出来たよ。始姐。」
「ご飯!」
ガバリと起きて僕と始姐は1階におります。
1階に降りて、ばったりとお風呂から出て来た歳三
チッ
やっぱり、イケメンです。
何気に着流しが似合います。
夕御飯を食べた後は、僕と始姐と歳三の3人でトランプです。
最近ハマっているのはババ抜き。
体力、筋力、魔法関係無し。
運。
運だけで勝ち上がる遊び
なのにどうしてもいつも全敗なの?!
やったこと無いよね歳三さん。
一位、始姐。
二位、歳三。
三位、僕。
何故だ!何故!
理不尽すぎる!!
今度、大富豪でもやろうか
それともスピード
クックックッ
僕が勝つまで付き合ってもらいますよ2人共
「ジェラルドが悪い顔してる。」
「本当だ」
おおっと、ヤバい。ヤバい。
黒いジェラルドが出て来ました。
僕は爽やかな男です。
目の前にイケメンで引き締まった身体の男がいますけど。
何か悔しいです。
剣術かぁ、僕もやれば筋肉つくかな?
「歳三、剣術を教えて」
「「?!」」
「だって魔法が使えなかったら直ぐにやられちゃうじゃん、だから基礎を覚えたいと思って・・・」
「いいぞ。」
始姐の頭に手をのせて頭なぜなせ
羨ましい。
僕やったこと無いのに!!
僕は、料理、洗濯、掃除をやってて・・・
はっ!!
僕、剣術どころか体術もかやったことが無い。
始姐は体術は少しだけ覚えがある。
これじゃ駄目だ。お荷物にはなってしまう。
始姐と一緒に覚えよう。
「あの」
「「ん?」」
「僕も剣術教えて下さいもらえませんか?」
「いいぞ。」
の一言。
爽やかイケメンだ。
勝ちませんな。
「料理は当番制にしよう。私、ジェラルド、歳三でぐるぐる回すの」
「し、始姐は作らなくていいです。ポーションとスクロール作りに手を回して下さい。」
僕はニコニコ笑う
歳三が何かを察して
「そうだな。仕事が有るならそちらに手を回した方がいい」
『始姐の料理は飯マズを上回ります』
歳三にコソリと話す
『まだ死にたく有りませんよね?』
『もちろんだ』
『では、料理も覚えて下さい。』
コソコソと僕と歳三は話をした。
剣術は基本素振りから始める。
だが僕も始姐も筋力が無い。
始めはヒーヒー言っていた始姐だが今は木刀を軽々持ってる始姐。
魔法ですか?。
強化魔法ですか?
と聞いたら純粋に自分の筋力で上げた
恐ろしい子。
僕は素振りだけでヒーヒー言ってます。
読んで頂きありがとうございます。




