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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
54/153

54、何事も諦めが感じんです。

『出来た』

二週間かけて道場ができた。

始姐は一週間って言っていたけど壊れないものがを作ろうともう一週間多く費やした。


始姐はやりきった顔をしてます。

額を拭うまねしてますけど始姐、汗全くかいてませんよ。

だって魔法でやってますから


僕と歳三はポカーンと口を開けてる。


口の中に虫が入るよ2人共。

まぁ、虫はいないけどね。


『歳三。はい木刀』

アイテムボックスから1本の木刀を歳三に渡してた。


「ああ」


歳三、付いていけませんね。

大丈夫です。

僕も付いていけてないです。

人間諦めが、感じんです。

こう言う物だと諦めて受け入れる事も必要です。

僕も久々に学びました。


道場の中は綺麗だ。

それもそのはず。出来立てホヤホヤです。


『素振りしてもいいのか?』


ワクワクしてるのが丸分かり出す歳三さん。

『どうぞ』

始姐は言う。

すごいです。気迫がすごいです。

チッ

僕はまね出来ませんが。男の僕も見惚れます。


『私達は家に戻るから好き勝手やっていいから』

「わかった。」

木刀を下ろし頷く歳三

僕たちは道場を後にした。


「歳三もだいぶ言葉が分かるようになったね。やっぱり普段から使い続けたかいがあったよ」


あー。古代語最高です。

日本語は難しいです。

大分なれたけど、何かしっくり来ないのです。


僕たちは家に帰りクッキーと紅茶を出してお茶にした。

「うーん。いい香り」

一口飲んだ。

「ああ、美味しい。やっぱりジェラルドが入れてくれる紅茶とクッキーが一番」

「それ程でもあるよ。」

始姐は目をパチクリして噴き出し大笑いをした。

始姐が声を出して笑うのはいつぶりだろう

僕も笑った。


「所で始姐。スクロールは出来ましたか?」

始姐がテーブルの上にゴチンと頭打ちを打つつけた。


「それが全く、花火のスクロールを作ろうとしたけど魔方陣が浮かばない。私向いて無いかも」


僕は、地雷踏んだかも。


依頼とかで無くて良かった。

ポーションではパパパッと作れるがスクロールはそうも行かないみたいだ。

始姐は紅茶が入ったマグカップを持って3階に向かった。

スクロール作りに勤しむでしょう

僕はその間洗濯です。

始姐が作ってくれた洗濯板でゴシゴシ洗います。

もちろん創造魔法で洗濯洗剤をくれました。


「よーし洗濯終わり」


それが終われば次は、料理です。

今日は歳三のリクエストの魚。

だけど生魚が有りません。

冷凍の魚で煮魚を作りたいと思います。

僕は、倉庫から大振りの魚を3匹持って来て野菜も持って来て作ります。

魚の内臓を取り出して鍋に入れます。

後は、醤油味醂砂糖を目分量で入れて煮込んで行きます。

たまに味を確認。

「うん。うまい。」

落し蓋をして煮込む。

土鍋にお米を入れて炊きます。

魔道式コンロが合って本当に良かった。


ご飯を炊けるまでしばしばのお茶タイム


始姐。何事も諦めが感じんです。

読んで頂きありがとうございます。

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