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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
51/153

51、誰ですか?

僕は、今2階の稀人がいる部屋の前でお湯を張った桶を持ったまま立ち竦んでます。

稀人と分かってからメッサ怖いです。

始姐が言うには、「寝ていたからそんなに動けないよ。」とのこと。

「そんなに」と言うことは、そこそこ動ける事でしょうか?


怖い。

怖いです、始姐。


でも、僕も男です。

ジェラルド行きまーす。


扉を開けて中に入りにテーブルの上に桶を置いてカーテンをあけ窓を開けた。

冷たい空気が入り頬を撫でます。


稀人が来てから毎日の様に身体を拭いてます。

始姐から言われなければ誰がやりますか!!

あんな厄災の人に

はっきり言って関わりたくありません。


お湯にタオルを濡らして固く絞り稀人を見ます。

チッ、

イケメンめ。

私的な感情を捨てて僕は仕事を開始します。


羽毛布団に手を掛けてめくろうとしてわガシッと手首を捕まれました。

「えっ?!」

何気に稀人を見たらバッチリ目が合いました。

「○△□◇!!!!」


僕は声にならない声を上げ手を振り払うい、バランスを崩してテーブルを倒してお湯が絨毯に溢れた。

僕は逃げる様に慌てて部屋から飛び出して始姐の元に走る。走る。

あんなに全力で走ったのは初めてかもしれません。



いつもはノックをしてから開けますが、今日は、始姐のいる部屋の扉を大きな音を立てて開けると始姐はキョトンとした顔をしていた。


かわいい。


違う。違う。そんな事今はどうでもいいのです。稀人が目を覚ました事を言わないと!

「始姐!稀!目!」

ゼーゼー言いながら伝えようとしても僕の口からは中々言葉が出て来ません!

「お、落ち着いて。ジェラルド!」

始姐がアイテムボックスから冷たい紅茶を出して僕は一気に飲み干した。

「それでどうしたの?」

「始姐!厄災が目を覚ました!」

「厄災?ああ、稀人ね。今から行きましょ」

「えっ?!」

「行かないの?」

始姐に言われて僕も渋々後を付いていきます。



部屋について僕は部屋を覗きます。

始姐はズカズカと平気な顔をして部屋に入りに倒れたテーブルと置けとタオルを元に戻します。

稀人の人はベッドの上で座ってその光景を見てました。

「始姐、始姐、取って食われます。」

「熊じゃないよ」

困った顔をして僕を見る始姐

僕も恐る恐る部屋の中に入ります。

「目が覚めたか?」

「・・・」

「桃茶でも飲むか?」

「・・・」

始姐がアイテムボックスから桃茶を出し稀人に渡すが手に取らない。

何も無いところからお茶が出て来てびっくりしている。


始姐が小さいため息をついて稀人の前で一口飲んで見せます。

「毒何て入ってない。」

一口飲んだ事が良かったのか稀人はようやくコップを受け取り一口飲んだ。

喉が乾いていたのか喉を鳴らした飲んでる。

「あんたは何処から来たんだ?」

「?」

「名前言えるか?」

『あんたらは誰だ?』


大変な事が分かりました。

僕たちと稀人の言葉が通じません。

僕たちが使っているのは、もう滅んだ古代語。


僕は覚えました。


人は覚えないと行けない状況だと死ぬ気で覚えるものですね。

少し遠い目をしました。

・・・恥ずかしい。カッコ付けました。


それで冒険者ギルドで使うのが共通語。

でもこの稀人が使う言葉は僕は聞いた事が無い言語です。

普通、何かの力で覚えて来る物だと本に書いてありました。

ノベラの読みすぎでしょうか?

始姐は何か考えています。


(日本語)


『私はシロエ。後ろにいるのはジェラルドと言います』

「始姐。何て言ったの?」

「私たちの名前だよ」

『俺の名前は、土方歳三』

「!?えっー?!土方歳三ってあの土方歳三かぁ?!」


始姐の叫び声に僕も稀人もびっくりしました。

ところで誰ですか土方歳三って?!

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