46、メリッサの恋ばな
始姐が家に入って来て少ししたら凄い雨が降ってきた。
音を立てて屋根や壁に打ち付ける雨。
「家は大丈夫でしょうか?
壊れませんよね!始姐?」
外を見ながらジェラルドは言う。
台風並みの雨。
「大丈夫でしょ。お茶にしよう」
興味が無いかの様に言う始姐。
「えっ?お茶?こんな時に?」
「焦っても意味ないよ。こんな時にこそいつもの様に過ごすんだ。クッキーも食べよう。」
我が道を往く始姐だった。
地球にいる時は、台風が上陸して床上浸水が毎年の様にある為か、これきしの雨じゃ動揺も無い。
ジェラルドに取って初めての大雨なので窓に張り付いたままだった。
「壊れないよ。この家は丈夫に作って有るから。クッキーを食べよう。お茶にしよう。例え窓ガラスが割れても元通りに治るから大丈夫」
渋々席戻り出された紅茶を飲む。
「今日は早く寝よう」
◇◇◇◇
「雨、凄いねメリッサ」
「ええ。そうね。」
「どうしたの?今日は暗いよ。」
「だってジェラルドさん帰ちゃたんだよ。ラキィは悲しく無いの」
(そうだった!。メリッサはジェラルドさん推しだった。いつもは平常心でやってるけどジェラルドさんが来るとバックルームで小躍りをしているんだった!)
「じゃ。コクりなよ」
「嫌よ。振られたら悲しいじゃん。それにジェラルドさんはいつもシロエさんシロエさんって言ってんだもん。なの子供のどこがいいのか分かんないよ」
「子供に嫉妬してんの?メリッサそれはヤバイよ。」
「ラキィ、どうしよう。」
バックルームで話をしていた所にリリィが来た。
「あらあらなんの話?」
「「リリィ!聞いて!!」」
リリィがラキィとメリッサの話に入って来る。恋ばな。
かくかくしかじかと話をするメリッサ。
「どうしよう。リリィ!次に会ったらシロエさんにいじわるしちゃうかも?」
リリィもラキィも「あー」って言う顔をしてる。
「シロエさんはニコニコ笑っていてもジェラルドさんはイライラしてるかも。だってジェラルドさんシロエさんの事大好きだから」
「何で!何で!あんな小娘が!」
「メリッサ!!」
しゅんとするメリッサにリリィが続ける。
「解体の兄さんに聞いたの。シロエさんが持ってきたよ角ウサギ。ここでは剣かナイフで切りつけるのが主流でしょ。でもシロエさんが持ってきたの銃で打った後が一つ、しかも全て胴体に銃の後は無く頭に当たってる。兄さん曰く凄い手練れだ。もし相手ににするなら俺は即死だなって」
「でも銃何て持って無かったよ」
「メリッサ・・・そこは私たちには分からないわ。ただ言えることはジェラルドさんはシロエさんが誉められていることに対して自分じゃ無いのに胸を張っていたと聞いてわ」
(ジェラルドさん、シロエさん以外どうでもいいと思ってるもんね)
「「メリッサ、シロエさんの事小娘って本人の前で言っちゃ駄目よ(だよ)」」
「分かってます。リリィにラキィ」
そう言いながらメリッサはにやついていた。
その姿にリリィとラキィは引いた。
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