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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
42/153

42、考え方がヤバいです。

ケーキを食べてコアにミミックと宝箱の情報を入れる

「宝箱から出る宝は何になりますか?」

「ランダムだよ。その人に有ったもの。私なら紅茶とか飴とか、人によって違うよ。金貨も出るし」


あっ、そこは普通なんだ。もっとヤバめのが出て来ると思ったよ。例えば強いモンスターや虎とかね


「全てが金貨とか剣とか紅茶とかじゃあないよ10回に1回はモンスターが出るよ。」

「ミミックじゃあ無くて?」

「そう。ヘトヘトになって宝箱開けたら大量なゴブリン集団がどばーって出て来るの。」

嬉しいそうに言うシロエ。

「それ、ヤバすぎませんか?」

ふふんっと胸を張ってシロエは言う。

「ここはダンジョンだよ。人の冒険が詰まってるダンジョンだよ。死と隣合わせは分かってんじゃないの?。ジェラルドが優しいのも分かるけど、時には歯ごたえがある方がいいと思う?」

「せめて20回に1回程度にしませんか?」

「・・・分かった。ランダムにしてハズレ宝箱も作るよ。それでいいよね?」

渋々シロエはジェラルドの要望を受け入れた。

「もっと沢山人が死ぬところ見たいのに(ボソリ)」

「何か言いました?」

「何も言ってないよ。」

(あっ、この笑顔何かしましたね。まぁ始姐なので、何とか成るでしょう)

軽くため息を着いたジェラルドは、シロエの手からダンジョンコアを見た。

鈍い赤黒い光を放っていたダンジョンコアが鮮やかな赤い光を放っている。


午後5時頃だろうか、シロエとジェラルドはコア部屋を出て行った。


帰りは楽だった。

魔方陣に乗って第1階層の森の中に立っているシロエとジェラルド。

2人とも顔を見合せ狩りに行く。


「イャッホー。狩りじゃ!」

マスケット銃を片手にモンスターの中に突っ込むシロエ。

イキイキした顔に対して悲痛な顔で倒れて行くゴブリンの群れ。

僕はモンスターが消えて残ったドロップ品を回収していく。

(ちょっと、もうちょっと狩りの手を緩めてよ)

マスケット銃で頭を撃ち抜かれたゴブリンが魔石にだけになっていく。

「次!!」

やっ、辞めましょう!シロエさん。顔が凶悪になってます。


「ふふん!次はオーガかぁ!!ダンジョンの肥やしにしたやる!!」

シロエが両手をパンッと合わせて手を広げると無数のマスケット銃が現れる。

同時に引き金を引き弾丸がオーガに命中。声を上げて絶命した。

「胴体にポッカリ穴が空いてる」

「どーだ!見たか!ジェラルド!」

振り返りジェラルドの前にに立つシロエ。手には銃を持って肩に掛けてリラックスしているが、後ろから1匹のオーガが走って来るのを見るやな

「シロエさん!!」

後ろと言う前にシロエは何事も無く銃を肩に担ぐと引き金を引く。

音と共にオーガの眉間に当たる銃弾に倒れる。


「私に勝とうなんざ三千年早いわ!って本に書いて合った!」


うん。そーだね。後ろを確認しなくても倒しちゃうシロエは凄いよ。

ジェラルドは固まって動かなかった。



読んで頂きありがとうございます。

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