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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
41/153

41、カツ丼がいい。

ある程度修復出来たダンジョンコア。

今僕達は鈍く赤黒く光を見ながら昼御飯を食べてる。

今日の昼はカツ丼。

親子丼でもいいんだが、始姐がカツ丼にしようと昨日リクエストをしたんだ。

甘辛い味についついガツガツ食べてしまう。


ここ深層部なんだけど・・・


「ふと、思ったんですが、シロエさん。ここに人来ますか?」

「ん?!人?」

「ハイ。」

「ん~。来てもいいけど自立型のダンジョンコアを守ってるモンスターを10000匹以上倒せたらな入れるかな?」


何ですか?その引いたらヤバいゲームは・・・

「ムリゲーじゃあ無いですか」

モグモグとカツ丼を食べるシロエはニッコリ笑って言う。

「そんな事ないよ。勝てばいいんだから」

「勝てばいいんだからってムズいですよ。」

ジェラルドは引いた。

「それにこのコアはある手順を踏まないといけないよ。そうじゃ無いのと辺りはさら地になるよ。」


さら地って何ですか?

「面白いでしょ。面白半分に爆発装置も着けたの」


口の端にご飯粒をつけてニッコリ笑わないで下さい。

怖いよ。


「さてカツ丼も食べたし続きをするか」

「始姐。口の端にご飯粒がついてます。」

「あら!?やだわ~」

ちょいちょいおばさんぽくなるのはなぜだろう?

ハンカチで口を拭いて、鈍い光を放つダンジョンコアに近付いて触れてまたブツブツ言い始める。


「そうだ。ジェラルド。今日の3時のおやつはケーキがいい。」

思い出した様にコアに向いたままシロエが呟く。

「分かりました。」

どんぶりを片付けながら僕は微笑みながら了解した。



◇◇◇◇




「シロエさんとジェラルドさん大丈夫かな?」

ぼそりとラキィが呟いた。

「ラキィ、貴方、・・・お化けって退治できる?物理的に」

「お化け?物理的に?何いってんのリリィ」

「ごめん変な事聞いた」

エヘヘと笑うリリィとラキィの間に空気を読めない男が1人

「おうおうおう。受付に可憐でカッコいい俺様がいるのに何でそんなに暗いのさ」

リリィとラキィはゴミを見るようにアホを見た。

「上層部に伝えたよ。感謝するように!」

「上層部は何て言ってますか?」

「仕方がないとそれだけさ!ふふんっ」

肩まである髪を振り回して言う。

(はぁぁぁ・・・殴りたい~・・・)

はっ!駄目よリリィ。ここで殴っては駄目よ。

「そうですか~。ありがとうございます」

「始末書も俺様のおかげで無くなった。俺様を敬え。2人とも」

リリィとラキィはじとーとした目をしてリリィが一言

「ハイハイハイ。ご苦労さん」

ついつい地が出てしまいました。

仕方がありませんアホ相手は疲れます。




◇◇◇◇



だいたいの時間は午後3時頃だろうか?

ジェラルドはマジックバックから水筒と小さな箱を出した

「シロエさん一度手を休めてケーキを食べましょう。」

「ケーキ!!」

シロエはがばりと振り替える。

箱の中は色とりどりのケーキ

ショートケーキにチョコレートケーキにモンブランにミルクレープ

「うわー。美味しそー」

シロエはショートケーキにモンブラン。

ジェラルドはチョコレートケーキにミルクレープ

ダンジョンの中なのに美味しそうにケーキを食べる2人

水筒の紅茶をコップについで飲む。

「はぁぁぁ。美味しい」

紅茶を飲み干してシロエはほっとした顔をした。

「後どれくらいかかりますか?」

「もう少しだよ。後はミミックとか宝箱とかもろもろだよ。

沢山宝箱が出ると楽しいでしょ」

「そうですね。わくわくしますね」

「そんなわくわくの時に強いモンスターに襲われて力およばずに全滅って凄く凄くわくわくするね」

めっちゃいい笑顔で言うシロエ。

「泣き声や悲鳴に逃げ惑う冒険者、狭い道で剣も動かす事が出来なくて、モンスターのおもちゃになり、死ぬ事も出来ず。生き残ってもモンスターに滅多刺しや撲殺、食糧や生きながら食べられる・・・残酷な死に方・・・想像しただけでゾクゾクする。」

頬を染めて言うシロエにジェラルドは引いた。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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