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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
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37、冒険者登録

ギルドの受付には目隠しで見えない様にしてある登録機械がある。

不正を出さない為に見えない所に置いてあるが、ただ置場所がないからバックルームにあるだけ。


リリィは商談室の扉を開けてたまたま通りかかったメリッサを呼び止めた。

メリッサは大人しい女性だが意外としっかりしている人だ。

扉を閉めて私はメリッサとバックルームに行く。


バックルームには人が書類を持って右に行ったり、左に行ったり。

新規の冒険者登録があったのか、はたまたバカが馬鹿を呼んで窓ガラスを割ったか、色々ある。

「リリィ!にメリッサ!手伝って。アホが書類をぶちまけて依頼完了とそうじゃ無いのと冒険依頼が混ざった!」


なんと言うことでしょう。


つい3日前にも有りました。

同じ事が。

やってしまった彼は受付に回ってもらいましょう。

書類関係が出来ないのは仕方がないのですが、残業になるのは嫌です。

なので後でも手伝います。

「冒険者登録用紙と携帯型登録機械と後カードを下さい。」

「誰が登録?」

「シロエさんとジェラルドさんです。」

「あーあの2人ですか。ついに登録ですね。毎度来ても濁しまくって登録しないようにしてきたけど、ついにきたかー」

えっ?何ですと!

ラキィ詳しく!

思わずラキィの胸ぐらを掴んでいました。

何でも迷宮に入りたいと半年前から言っていたけど貴重なポーションを作れる方をみすみす危険な所に行かせるのもととギルドの上層部が「何としても断れ」と圧力を掛けて来たのです。

上層部め~~~!!

「リリィ、冒険者登録の一式だよ。」

手渡された箱を手に取りテーブルの上に置いて中を確認。

書類、登録機械、カード

後、諸々よしある。

「登録したら片付けに来ます。メリッサ行くよ。」

私とメリッサは、バックルームを後にした。

商談室に行くまでメリッサとリリィは話をする。

美味しいクッキーの店やケーキ、シュークリームに洋服の店

女の子だから話は途切れない。

「リリィも大変だね~。シロエさんの相手。」

「シロエさんもジェラルドさんも自由すぎるよ。」

「自由と言ったらあの2人」

「上層部とあの女の2人の事」

「合体して今の地位を手に入れたらしいよ。だって人が滅多に来ない所で2人で居ることを何人も見られてるよ。」

「うわっ。気持ち悪い。見方が変わるわ」

「あっ、ここだからメリッサありがとう」

「私もついて行っていいかしら」

「メリッサ、サボるとあいつと同じになっちゃうよ」

「それは嫌だわ。この用紙を補充したらバックルームに戻って書類の仕分けをするよ。じゃあねリリィ」

メリッサは手を振って台車に積まれた書類を持っていった


扉を叩いて開く。

飛び込んで来たのはテーブルに置いてあるクッキーにシュークリームにケーキだ。


(自由すぎるよ。この2人)


「あっ、リリィさん。待っていましたよ。」

「えーとこの状況は?」

「だってまたのらりくらりで煙りにまくでしょ。僕らはいつまでも待つから。手始めに3時の休憩に持って来たお菓子を食べようと思って」

上層部め~!!

「大丈夫です。ちゃんと登録します。」

「そうですか。」

ジェラルドさん、水筒から紅茶を出さないで、しかも納得しているようにしてるけど目が笑ってないよ!

そこからは手続きをしてく

書類に名前と年齢を書いて針をカードに血を一滴垂らす。

「もし獣魔を登録する時はこちらまで来て下さい。獣魔登録をしますので、初めは皆Eからです。」

シロエさんカードを光に当てても何も見えませんよ。

透かしは有りません。

「買い取りもしてますので」

「おおっ。ジェラルドと同じだ」

当たり前です。

出来立てホヤホヤです。

話聞いて!

「年会費は?」

「ありません。」

「ところでリリィさん、冒険者登録は半年もかかるものですか?僕らはいつものらりくらりでしたが」

そこからはケーキと紅茶をジェラルドさんが出して来て食べながら説明しました。

ですよね。腹立ちますよね。

他はスイスイ登録してるのに自分たちはのらりくらりで、

でもこれで冒険者ですとニッコリ笑顔で言ったら、ニコニコ笑顔でケーキにホークをぶっ刺して私を見た目は忘れません。

怖かった。

シロエさん止めてくれないし、お菓子に夢中出し、本当に怖かった。

ちなみに商談室はお菓子は禁止です。

読んで頂きたいありがとうございます

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