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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
34/153

34、ポーションは一時休みます

ジェラルドさんとシロエさんが冒険者ギルドにやって来た。

1週間前にポーションの出来たよと連絡があり来てくれた。

私とジェラルドさんとシロエさんで商談室で話をしてる。

今回のポーションの発注者はリリィだ。シロエさんはどんなに発注者が替わっても発注者本人にポーションを渡す。その時不正を防ぐ為にもう1人ギルドマスターや同等クラスの人をつける。

「すいません。今ギルドマスターは書類と格闘中でもう少ししたら来ますので少しお待ち下さい。」

私は、商談室にいるジェラルドさんとシロエさんに頭を下げて言う。

「いいよ。いいよ。待ってるから」

シロエさんは笑って手を振った。

一礼して私は部屋を出て直ぐにギルドマスターの部屋へ走った。


「ギルドマスター、シロエさんとジェラルドさんがもう来てます! あっ、副ギルドマスターはどうしてここに?」

扉を開けて目に飛び込んで来たのは鬼の形相で書類と格闘中のギルドマスター

「どうしました?リリィ」

「副ギルドマスター。ポーションの納品に来て下さいましたシロエさんとジェラルドさんが来ました。」

「それは大変です。私が行きます。ギルドマスターは今話が聞こえて無いので、そっと出ましょう」

言うと副ギルドマスターは、リリィと一緒に部屋から出た。

冒険者ギルドではシロエを待たせては駄目となっている。前の事もあってシロエに関して少し・・・嫌、かなりピリピリとしている。

シロエ本人はなんとも思ってない遅すぎるならそのまま帰るだけなので、ただ無言のまま置き手紙も無しに人に紛れて帰る、その為シロエがいた部屋が物抜けの空になってギルド職員が探し回る事もしばしばある。

なので、

シロエが来た時は手早くしないといけない。

シロエ本人にもそれとなく言うが「いないなら帰ったと思って」って言う。

ジェラルドさんにもそれとなく言うが「そうですか。シロエさんらしいです 笑」と言って全く取り合わない。

シロエとジェラルドは冒険者ギルドに取っては最優先の案件だ。

「私は台車を持って行きます。副ギルドマスター商談室1の部屋です。」

「分かった。先に行っている。」

「はい。お願いします。」


副ギルドマスターが商談室1の部屋について扉にノックをしてから入る。

「お待たすしました。ギルドマスターのベレンは今手が離せないので私副ギルドマスターのジローが来ました。」

「はい。リリィさんは?」

ジェラルドが聞く。

「リリィは今台車を取りに行ってますしばらくお待ち下さい。」

副ギルドマスターが話をしているが全く花が咲かない。おかしいなと思いシロエを良く見ると寝ていた。

「シロエさんは眠っていらしゃるので?」

「すいません。昨日夜更かししてしまい眠たいみたいです。すいません。あっ大丈夫です。おんぶして帰るので」

その15分後リリィがやって来た。




◇◇◇◇◇



ジェラルドがシロエを起こして、ポーションの取引が始まる。

テーブルの上にポーションを置く。上級、中級、初級。

リリィにポーションを渡して納品書と請求書を渡す

その場でサインをもらい副ギルドマスターに印鑑をもらい台車にポーションをのせて置いていく。

「確かに頂きました。入金は銀行に振り込んでおきます。」

「リリィさんに副ギルドマスター、ギルドマスターに伝えて下さい。少しの間、ポーション作りは休みます。ポーションに使う薬草がありません」

「いつ頃再開になりますか?」

「植物なので直ぐには行けません。再開する時は連絡を入れます。」

シロエさんはニッコリ笑って言った。

(最近は、ポーション作りに時間を取られスクロール作りが全くできなかった。薬草も切れてちょうどいいと思いスクロール作りに時間をかける事が出来る。)

「分かりました。ギルドマスターに伝えておきます。」

私はそう言い頭を下げた。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

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