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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
22/153

22、リリィは強し

俺は冒険者ギルドのギルドマスターのベレンだ。

曲者揃いの冒険者のストッパーとしてもやっている。

色々やっていた俺だけど上には上がいるのを知った。

スイッチの入ったリリィには勝てない。

と言う事を・・・。

伊達メガネを着けてドス黒オーラを出してニコニコと笑う。

あれは怖い。本当に怖いのだ。

あの時のリリィ相手の俺ですら敬語になってしまう。

この前の迷宮の大暴走の時、ポーションを踏み倒そうとしていた冒険者の頭を鷲掴みしてドスの効いた声で

『解ってんだろ。いい加減に払えや。舐めとんのか?払うもん払えと言っているんだ。言葉解るな?耳着いとんやろ』

と・・・

あの時のリリィは金貸し屋も逃げて行くなと思った。

今は第8迷宮を初心者向けを辞めようと言う書類を書いている。だって中々攻略しないし

肉は旨いしそれにベテラン冒険者も装備を改めないと攻略出来ないのは初心者向けとは言わないと思い・・・いえ、違います。

リリィに脅されました。

『いい加減に初心者向けは辞めろ』

ドスの効いた声とドス黒オーラはビビりました。

はっきり言うがリリィの方がギルドマスターに向いてないか?

あれ?もしかして俺いらない?

ヤバい。ヤバい。俺は優秀。さっさと嘆願書を書いて本部に送ろう。

リリィに睨まれる前に。

何でリリィはギルドマスターにならないんだ

可笑しい。可笑しい。俺こんなに弱かったけ?

ヤバい変な汗が出て来る。

早く書類を片付けてシロエにポーションの依頼を出さないと

シロエのポーションの依頼だけは楽しいんだ。

納期に間に合うし、優しいし、小さくて可愛い・・・、

はっ!俺何かヤバい顔していた。キリッとしてないと!

ギルドマスターの部屋の扉を叩いてリリィが入って来た。

「ギルドマスター今回使用して無くなりましたポーションの発注依頼書です。確認お願いします。」

「俺の仕事!」

「ギルドマスターに頼むと半日は戻って来ませんので私がパパッと終わらしときました。」

「俺のオアシスが」

「どーせ調べながらタバコを吹かしているだけでしょ。時間の無駄です。さっさと確認のサインをお願い致します。」

「解った。後で確認する。」

バインダーを渡してリリィは部屋を出て行く。

残ったのは何も言えない俺だけ。

くっ。リリィにバレていたとは。タバコ休憩を挟みながらのポーション確認。

今度は上手くやらないと

ダメだ。見つかったら、頭鷲掴みでドス黒オーラを出してニコニコ笑う姿しか創造出来ない!

リリィが出て行った扉を見て

「リリィは強し、だ。」

ここまで読んでくれてありがとうございます。

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