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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
19/149

19、冒険者ギルドの人は強い

第8迷宮の大暴走は迷宮に牛の魔物の異常発生で逃げ場所が無くなり地上に溢れた。

この機会に第8迷宮の討伐がかなり進行した。

迷宮の外で討伐された牛の魔物は消える事もなく解体屋が嬉しい泣きをしていた

「牛の肉は捨てる所が有りません。非常食や焼き肉として街の皆さんで食べて行きましょう。」

「冒険者ギルドは肉、皮、魔石の買い取りをしています。」

リリィの声が拡声器で町中に聞こえる。

「解体も冒険者ギルドでやっています。格安で承ります。」

さりげなく宣伝もしてる。

「ギルドマスター、私はもうギルドに帰ります。」

ベレンにお辞儀をしてギルドホールに戻る


「リリィお帰り~。」

ラキィが言う。

「只今戻ったわ。第8迷宮の前で軽く宣伝しといたから続々と冒険者がくるかものんびり出来ないわよ。ラキィ」

リリィの宣言通りその後は解体も大変になるほどの大にぎわいだった。

「さて、20人の新人じゃ無いけどベテランでも無くて自称ベテランと自負している冒険者さん。ポーションの使用料の請求書をもらっても下さい。踏み倒しも出来ません。ちゃんと金払って下さい。」

リリィのドスの聞いた声で言う。それもそうだ。初めは優しい声を掛けていたが、混乱に乗じてセクハラをしてくる。堪忍袋を切れたリリィは方ぱっしから殴りギルドカードを奪い書類に記入していく。

「リリィちゃん。悪かったと思ってるよ。可愛い女の子に優しくされたかったんだ」

そうだよ。とヤジが飛ぶ。

「おだてても駄目です。前回もそんな事言って踏み倒しました。」

「そおですよ。皆さん一人金貨30枚ですよ。強者の冒険者ならパパッと払ちゃいましょ。いつも俺達は強いと豪語していたから直ぐに払えますよね」

ラキィの一言で20人の冒険者はお通夜状態に

それもそのはずだ。全てお酒に替わっているからだ

「3日以内に払って下さい。」

止めの一言を言ってリリィとラキィは受付に戻って行く。

「シロエさんにまたポーションの依頼を出さないと行けませんね。ギルドマスターと相談しないと」

ブツブツ言いながらリリィは書類を記入していく。

「リリィ。シロエさんってどんな人?」

ラキィが言う。

「ラキィは会った事が有りませんか?。10歳前後の女の子ですよ。たまに古風な言葉を使いますが」

「会ったこと無いかもです。」

「では今度会ったら見てください。」

リリィは言うが、リリィ本人もボヤ~っとしか覚えていない。

それは始姐族の特有な魔法で会った人の記憶に残らない様にしている。何の為か解らないが本人も気付いていない魔法だ

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