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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
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18、大暴走

トヨハシには初心者向けの第8迷宮と普通の第25迷宮が存在する。

何故第8や第25と言うかは8番目に見つけた迷宮と25番目に見つけた迷宮だからだ。

初心者向けと言われてる第8迷宮にはスライムやラビットがいる。でもただのラビットじゃない冒険者に向かって突進してくる頭に角を生やしたラビット。

だだし、その肉は旨いのだ。

魔物を倒してドロップする肉や皮。冒険者ギルドでも買い取りしているが、出す者は少ない。自分の食事に回した方がいいともされている。

潜れば潜るほど迷宮は強くなって行く。初心者向けだから手を抜いているとベテランでも大怪我をすると言う所だ。

第25迷宮は第8より優しい迷宮と知れ渡っている。

第25迷宮は池、海、と言った迷宮でウニ、魚、カニなどの美味しい迷宮と知られている。

そんな第8迷宮で魔物の大暴走が起こった。

溢れる魔物。冒険者が剣を手に戦い街は避難警報がなり一般人は慌てて安全な場所に避難する。

「おかしい。普段なら大暴走はしないのに第8迷宮は。誰か釣りをしたか?」

「釣り・・・匂袋で魔物を攻撃的にする事ですね。まだ解りませんが、最近の冒険者は第8迷宮の魔物は浅い所でしか冒険をしない者が増えました。最近ではは第25迷宮の方が初心者向けと言われていますし釣りとは考え難いと思います。奥へ行くとラビットより上質なお肉がゴロゴロいるのに、そこまで行くのが大変です。より良い装備にしないと潜れないのはもう初心者向けって言うのやめませんか?」

「上層部が決めた事だし俺らしたっぱのギルドマスターじゃ言ってもなぁ」

「でもこの暴走を止めれる者がここにはいません。」

「今は昔の始姐族の結界があれば、全てを抑えられるのに」

「始姐族ですか・・・今は誰もいません。結界だけ機能して残っています。」

「・・・とりあえずはウサギより良い肉の牛の魔物を狩ってくる。ギルドの運営は任せた」

「気を付けて」

ギルドマスターのベレンは双剣を持ってギルドホールを後にした。

「では、私も動きますか?」

リリィは服の胸ポケットからメガネを出し掛けて指で押し上げギルドマスターの部屋を出て言った。



「ラキィ、ポーションを持って来て、慌てて転ぶんじゃないよ!でも急いで!」

冒険者ギルドに運ばれた人。人。人。

まだ本当に駆け出しだ

「全ホールにいる冒険者に伝えます。ギルドマスターが今第8迷宮の前で人選を取っています。この機会にモンスターの討伐のレクチャーを教えてもらって討伐をお願い致します。牛の魔物の肉はウサギより旨いです。急所が解れば後は簡単です。多分。買い取りも承っています。」

「ウサギばかり取っていたが牛も取るか」

ザワザワと声が聞こえてくる

第8迷宮はすぐ近くにある歩いて30分ぐらいの所だ。

「旨い牛の肉を狩るぞ!」

誰かが言うと『オーッ』と声が響き冒険者が我先に出て行く。

ラキィがバタバタと走りポーションを持って来た

「シロエさんにポーションを頼んでいて正解でしたね。リリィ」

「そうですね。本当に頼んで正解でした。ギルドマスターが切れそうになったら直ぐに頼んどけと言われた時は、反発もありましたが、頼んで良かったです。前の事も有ったので嫌がると思っていたけど仕事は完璧にやる方です。それに今、直ぐに作ってと言ってもあの方なら私達を軽く見放します。私達の前任者がしたように」

怪我をした人にポーションをかけていく。みるみるうちに怪我が治る。

「本当に凄いポーションです。」

怪我をしていた20人もいた冒険者はシロエが納品したポーションで怪我がたちまち治り、討伐に繰り出した。


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