144、限りのある日常
始姐、沖田、斎藤の3人が家に帰って来た。
いつもの、のほほんとした始姐に吐血で着物が汚れてる沖田に腕に手当ての後がしてある斎藤が何食わぬ顔で帰って来た。
始姐が帰って来ると真っ先で玄関の扉で待つジェラルド。
玄関の扉が開いて始姐と斎藤と沖田を確認して、一言。
「何が有りました?始姐?、斎藤?、沖田?」
「前、掃除の依頼が有っただろう?それをやってきた。これ首」
手渡してくる赤く染まった麻袋の中身は全ての人間の頭部が入っていた。
フフンと無い胸を張る始姐。
かなり説明省きましてね、始姐。
元々川魚が豊富な処でそこに山賊やら盗賊が住み着いて、大きなマーケティングが出来てあったのだ。
そんな処に始姐と斎藤と沖田は行ってまんまと捕まり、脱却へとなり、そこで斎藤の傷をおい全て赤に真っ赤にしてきたんだね。
でも、そんなに威張る事でしょうか?
それに沖田に魔法をかけて新撰組の時と同じとまではいかないが、どれぐらい動けれるか確かめたって有りますが、まだ開発途中の段階で試す何て無謀過ぎます。始姐に何か合ったらどうするんですか?
「始姐。」
「なんだい?」
ジェラルドが始姐と同じ目線に合わせて話をする。
「始姐が良くても、沖田が良くないかもしれません。事前に確認を取ってから魔法を使いましょう?」
「そんな暇が無い時は暗黙の了解でいいか?」
(・・・ダメとは言えない)
「いいでしょう。始姐の安全が第一が優先です。」
ぶれないジェラルド。
沖田は久々に身体を動かして疲れたのか、今はベッドの中で眠っている。
斎藤は、丞に手当てをしてもらって今のここにはいない。
「いいな~。俺も和泉守兼定で・・・」
「大丈夫です。その内、嫌でも来ます。始姐がいる限りは?」
ニッコリ笑うジェラルド。
「?シロエと何か関係が有るのか?」
「さぁ?どうでしょう」
フフフと笑うジェラルドは、焼き芋を食べてる始姐を見る。
今は、このままで。
限りのある日常を楽しみましょう。
「歳三も焼き芋を食べよう?」
そこには、斎藤も丞もちゃっかり食べていた。
「「美味しいですよ。副長」」
「お前ら」
苦笑いをして、歳三も焼き芋を食べた。