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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
138/149

138、畑を作ろう

今日は、始姐と僕と歳三、斎藤、丞で開けた土地に来てます。

何故? と思いますよね。

僕も思います。

始姐が畑を作ろうと言い出したのです。一度言い出すと曲げない為全員揃って畑作りです。

ハハハ………

歳三、斎藤、丞、全員死んだ目をしないで下さい。

「「「こんな広い土地を耕せと言うのか?」」」

確かに広大です。

ですが、大丈夫です。魔法でちょちょいのちょいです。ですよね?始姐。

「え?。鍬を持ってきたよ。」

何でこんな時に人力で遣ろうとするんだ始姐は?

「何を作るんだ?」

「玉葱、人参、ジャガイモ、トマト、キュウリを作ってカレーとやらをジェラルドに作ってもらうんだ!」


違うぞ。始姐。カレーにキュウリは入りません。


「これから人が増えるんだ、自分達の食いぶちぐらい自分達で何とかしないと」

始姐が鍬を僕に預けて魔法で土起こしをする。

「堆肥はどうするんですか?」

「大丈夫。何でも屋で大量に買ってきた」

空中に展開した魔方陣によって堆肥が撒かれてまた土起こしをする。

「鍬いらんじゃん」

「俺達いらないじゃん」

「無駄足」

まぁまぁ皆、そんな事言わないの?

始姐、種まきも魔法ですよね?

「えっ?人力だけど?」

「「「えっ?!」」」

何で人力何ですか?全て魔法で遣りましょう!ねっ?

「大丈夫。鍬有るから」

僕、歳三、斎藤、丞に鍬を渡す始姐。

くっ!意味が通じて無い!!


その日は泥だらけになりながら畑にジャガイモ、人参、玉葱、トマト、キュウリ、油菜の種を植えた。

「グロウ!」

魔法ですか?

時間魔法を使って種から芽が出来ました。

また上空に魔方陣が、現れて小雨が降ってきます。

そして僕達はびしょ濡れです。

「始姐」

「シロエ」

「姐さん」

「シロエさん」

ちゃっかり雨に濡れないように結界魔法を自分だけ発動しないで下さい。ついでに僕達にもしてほしかったです。


「さ、帰ろう。」

鍬をアイテムボックスに入れて泥の中を歩いて帰る。


今日は親子丼です。

魔導冷蔵庫に入ってる鳥の胸肉を取り出し

「お前を斬ってやる」

などなどと言いながら肉を切ってます。

始姐は細身なのに意外と大食いです。

丼料理は、たくさんのご飯が、始姐のお腹の中に消えます。

大食いで歳三に「良く入るな」と言われていました。

晩御飯にお腹いっぱいにしとけば、始姐の夜食を作らなくてすみます。本人も「太るから食べない」なんて言ってますが、焼きそばなんて作るならぺろりと胃袋の中に入って行きます。

見てて飽きません。

本当に美味しそうに食べるのです。

たまに、歳三、斎藤、丞も夜食を食べて、その沼地に抜け出せなくなっておりました。

「美味しいのが悪いんだ」なんて言ってましたけど、始姐も手招きしてました。


「ふははは。私だけ太るのはごめんだ。皆仲良く肥えよう」


なんて言ったらその次の日から歳三、斎藤、丞の剣術の激しい事。

「チッ」

コラコラ始姐。舌打ちしない。

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