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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
134/149

134、お茶作りは博打です。

沖田総司が目を覚ました。


朝、斧で薪を割っていた始姐。薪を割る音で目を覚まして音がする方に視線を向けて外を見た。

小さい子が、1人で薪を割っているのだ。


(誰だろう?屯所の近くの子供かなぁ?)


『(ねぇ、ねぇ、始姐様。助けた男の子が起きたよ)』


姿が見えなが、確実に誰かが監視している。

始姐も例外ではない。私生活をしていてもジェラルドと紅茶を飲んでいても視線を感じる時がある。

ジェラルドが、始姐に「最近誰かに見られてる様な視線を感じるのですが?。確認しても誰もいないから何か知りませんか?始姐。」と言い良く相談を受けていた。

丸太を半分に割り、さらに半分に割り、更に半分に割って積み上げていく。


ストーブに薪をセットして木の皮に火を付けて細い薪との間に入れる。ヤカンをセットしたらアイテムボックスから氷柱を取り出してナイフで氷を適当な大きさに砕きヤカンの中に入れる。

その間に始姐は薪割りを続ける。


ある程度薪を割ったらストックしておく建物に薪を入れていくが、面倒なのでここからは始姐の言葉で薪が隊列を作り一列に並んで薪ストック場所に入っていく姿はジェラルドも歳三、斎藤も慣れっこになってしまった。

ただビックリしているのが山崎だが、彼は元々忍者の家系なので、笑顔や感情を表に出すのが苦手なのだ。


ヤカンの中の氷が溶けて水がお湯になったら茶葉を入れる。少し放置したらマグカップにお茶を注いでテーブルの上に置いた。

5個………

「ジェラルドさんや副長達の分ですか?えーと始姐さん」

「そうだよ。歳三に言われて来たのか?」

「はい。副長に言われて」

「そうか。お茶でも飲むか?」

「頂きます」

始姐はマグカップを手に取り一口飲む。

山崎もマグカップを取って一口飲む。

「! 美味しいです。まろやかで、後味スッキリで美味しいです。」

「そりゃ良かった」

「どんな茶葉ですか?」

「色んな茶葉をブレンドしたお茶だから次この味を出せるかは不明。」

「博打見たいな物ですか?」

「博打だよ。」

「始姐。歳三と斎藤を連れて来たよ。朝ご飯にサンドイッチはどうですか?」

「いいね」

「歳三も斎藤も手伝ってくれました。」

「おにぎりはよく作っていたが、サンドイッチなるものは、初めて作った」

「朝ご飯を食べて沖田総司の所に行こう」

「総司が起きたのか?」

「ついさっきな。でもこちらのご飯が先だから、気になるなら見ておいで」

「ああ、行ってくる」

歳三と斎藤は沖田総司の寝ている部屋に行った。

「山崎は行かないのか?」

「私は、始姐さんと話をしたいので」

「そうか」

ずずっとお茶を飲んだ。

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