128、躊躇いもなく簡単に
沖田総司が着ていた寝間着は魔導式洗濯機の中にぶちこみ標準コースで洗っています。
あらかた顔色の泥だけは落としましたが、それでも全身泥まみれ。
本当は、東屋で水をぶっかけて泥を落として欲しいのですが、案の定雪が降って来ました。それでも外で泥を落とせと歳三と斎藤に言ったのですが、意識がない人間にそれはどうなんだ?と真顔で言われて、僕は、" 渋々 "お風呂で洗い流して下さい。と言って今は、歳三と斎藤は浴室の方に行っています。
だいたい始姐は汚れると滝坪にダイブして泥を落としてきます。
大量の水で、泥を落としてくれます。
それを比べると沖田総司はまだまだですね。
滝坪ダイブぐらい出来るようにしてください!
と歳三と斎藤に言ったら" 鬼 "と言われました。
何が鬼なんでしょうか?
僕、間違った事を言ってますか?
それに鬼は歳三でしょうに、なんかモヤモヤしますし、やりきれないなです。
沖田総司は身体を洗われて新しい寝間着を着てベットの上で寝ております。
稀人として来た時も労咳でした。
始姐曰く、ギリギリ刀を持ち振るう事は出来る。との事。
本当は、刀を持つ事も出来て、切り捨てる事も勿論出来るが、少数人が限界だろうなと言っておりました、本当の処はどうなんでしょうか?
えっ、知らなくていい?
始姐が、そうおっしゃるなら詮索はやめておきます。が、必ずその時が来たら説明宜しくお願いしますよ。始姐。
処で、これは本当に気になったのですが、僕たちには、移ります?労咳は?
えっ!?。移らない?本当ですか?。多分?。
多分ってなんですか?。
始姐説明を求めます。
ハハハじゃありません。始姐~!始姐~!
わかった。わかった。ってわかってない。これは重要案件です。
始姐がわざとらしく咳払いをして話します。
「だってわからないもん。今まで労咳の人や持病が持ってる人なんて1人も来たことが無いんだね。今回が初なんだ。とりあえず、マスクしておく?」
マスクとはなんですか?。
鼻と口から病原菌が侵入を防ぐ為のお守りみたいな物。
だいぶアバウトですね。
まぁ、" なんとかなる "って始姐は言ってますが、もし、もしですよ僕達の誰かが労咳になったら沖田総司を何の躊躇いもなく簡単に殺す事になりますね。