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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
123/149

123、始姐も女の子なので、もっと可愛いの物を期待してました。

冬が来ました。

干し柿が作れます。

やったー!

湖の水が氷り、人が乗ってもガルーダが降り立ってもびくともしない。

まぁ、毎年の事ですからびっくりしませんが。

始姐の森では珍しく大雪が降りました。

辺りは銀世界。

はしゃぐ始姐。

袖無しワンピースで外に出ようとした始姐を慌てて止める僕と歳三と斎藤。

家の中で追いかけっこが始まりです。

確かに始姐は暖かいです。湯たんぽですが、袖無しワンピースで出かけるってどうゆうこと?

始姐の感覚バッグってませんか?

え?バッグってない。

嘘ですね。嘘。

こらこらこら、暖かい格好をしてください。

ブーブー言わない!

始姐が熱を出したら中々下がらないじゃないですか!

えー、そんな事無い。

ハイハイ。

「ジェラルド、諦めるな!」

「諦めてませんよ」

外に出て行って魔法で雪を集めて形にしていく。

処で何作っているのですか?

「死体」

「「「は?」」」

え?

今なんて言いました?

始姐。

そんな超絶笑顔で、行き倒れた人や腹にナイフを突き刺さった人を雪で再現しないで下さい。

絞殺死体の目玉に輪切りのキュウイを置かない。四肢バラバラ死体や、頭部切断死体の切り口の処に赤の着色料で血の再現をしないで!

もうちょっと可愛いの作ろうよ。

始姐、女の子ですよ。

死体は………無いよな

処で今度は何を作るんですか?

また、死体ですか?

え?死体は飽きた?

次はポ○ペイを作る?

何ですかポ○ペイって?

火山で消えた街?

そんな処があるのですか?

イタ○ア………ナ○リ近郊………古代ロ○マの遺跡?

へー、有名な処なんですかぁ?

…で、雪でその人物像を作る…と…

等身大の座った人ですけど?

あぁ、火山灰で埋もれた人の姿なんですね

ちなみに聞きますが、

………どうして、雪だるまを作らないのですか?

え?マンネリすぎる?

ト○ロとか作らないのですか?

「作らない」

「シロエは次は何を作るのだ?」

家の前に散らばる人形(ひとがた)の雪。歳三と斎藤が引いてます。

「次はガ○ダムを作ろうか?」

キラキラの顔で僕達の方を見る始姐。

お鼻が赤くなっています。

一度、家に戻りましょう

えっ?ポ○ペイを完成させないと………

そんなの知らんがな。

結局、家の回りは、始姐の雪人形があちらこちら置かれて、ある意味シュールです。



家の中は薪ストーブでとても暖かいです。

「へプチ」

薪が割れて静かな部屋に始姐がくしゃみの音が響いた。

大変だ!

体温計で熱を計りましょう。

38.8度………だから言ったのに。薄着は良くないです。

これから外に出る時は、ダウンのコートに毛糸の帽子にマフラーに手袋で中はセーターを来て下さい。

例え体温の高い始姐でもTシャツの上にジャケット羽織っても寒いものは寒いのです。

歳三と斎藤を見てください。

薪ストーブの前から動かない。

「おやきを焼いてるから~」

「野沢菜が一番美味しい」

日本酒をチビチビやりながら動かない歳三と斎藤だった。


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