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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
121/149

121、火力倍増

スクロールをついに断念した、始姐。

無理が有るのだ。

図面を思い浮かべて、紙に書く。

だが、紙に書くのが苦手で、花火のスクロールすら不発。

それなら火力倍増で作って試し打ちに遠くの始姐を毛嫌いしている村にセットし、魔力を流す。


ドッカーン!!


地面が揺れ、村があった所はクレーターが出来ていた。

砂埃になって帰って来た始姐を見て、歳三も斎藤も慌てるが、ジェラルドは平常運転。

村をあたかも無くなったのにほめるジェラルド。

始姐も始姐で「嫌~。それ程でも」とまんざらでは無く嬉しがる。

何処か違う。

何かが違う。

俺達は顔を見合せ苦笑いをした。


「何故殺る処が村の中心部何だ?」

斎藤がやんわりと聞く

「?。目障りだから」

「中心部の方が確実に仕留めれます。」

ジェラルドがフフンと胸を張って始姐の代わりに答える。

今日はココアだ。

熱々のココアをチビチビ飲む始姐。

否定も肯定もしない。

ジェラルドの言っている事はまんざらではないだろう。

「スクロールの火力倍増の倍増したらどうなるか実験だよ。」

ハハハと笑う始姐。

「殺しすぎでしょ?」

「今更何を言うの?新撰組の時だって切り捨てたでしょ?それと同じだよ」

「ですが!」

「斎藤を拉致して此方(こちら)の情報を取り、上手く行けば、私の物を奪い、オークション…人間売買する様な奴らにかける慈悲は無い。」

「さすが始姐ですが、生き残った奴らどううるのですか?」

「大丈夫。今頃モンスターに食われてるだろう」

笑う始姐。

だが、本当は違う。まだ生きている人間は複数いる。

始姐は僕とアイコンタクトして歳三と斎藤を始姐から視線を離す為にジェラルドは2人に話題を振った。


それから30分後。

地響きがした。

ドドーン!!ドドーン!!

と遠くから聞こえて来る音に始姐はパチンと指を鳴らして音が聞こえなくして、ジェラルドに追加のココアをお代わりをした。


翌日、カモメ新聞の一面を飾る新聞でクルドウ村は一夜によって消滅した。

地面に転がる四肢が千切れたり、上半身が無くなったり、下半身が無くなったり、頭が潰れたりしていたと書かれていた。


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