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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
116/149

116、いいんじゃないですか?世界がどうなっても

「うーん。山崎丞かぁ」

ぼそりと呟く始姐。

始姐の言葉に聞き耳を立てるジェラルドと歳三と斎藤。

昨日の鬼ごっこの話に食いついていたからと思う。

歳三も斎藤も隠れてガッツポーズ

本当に今すぐに来て欲しい山崎丞。

「でもな~。次元も時空も簡単に動かす事ご出来ないからな…」

乗る気がない始姐にジェラルドが、

「いいんじゃないですか?」

「え?」

「いいんじゃないですか?。世界がどうなっても」

「世界がどうなっても私は困らないよ。ただ、歳三や斎藤のそれから、これから来る新撰組の人の身に何か合うのが嫌なだけ」

それでも、うーんと悩む始姐。

「ジェラルド。ジェラルド。」

小声で呼ぶ声に振り向きドアから顔を出して歳三と斎藤が手招きしている。

「失礼します。」

始姐に頭を下げて、席を離れ歳三と斎藤の元にやってくる。

「どうしたんですか?」

とその場でヤンキー座りをしてジェラルドと歳三と斎藤で話す。

「シロエの様子はどうだ?」

「まだ、乗る気では有りませんね」

「次元を動かすのは大変なのですか?」

斎藤が言うと、ジェラルドが首を横にふって言葉を発した。

「次元より時空の方が大変だと聞いたよ」

ジェラルドが、昔聞いた事を歳三と斎藤に言う。

次元ほ特定しやすいのだが、時空は少しずれただけで、来る人が、何らかなペナルティが被る。

それこそ元の世界に津波や火山噴火や地震や集中豪雨。

「例えば?」

「人でしたら病弱の人がより病弱になったりしますね。後は、………分かりません」

にこやかに話すジェラルド。

「じゃ、俺は?、女の身体だが」

「稀人は厄災の人と言われているし、始姐に取っては吉兆の人と呼ばれているからね。」

拾われたのか始姐で本当に良かったと内心ほっとしている歳三と斎藤だった。

ジェラルドほ笑って歳三と斎藤に「お茶にしないか?」と伝えて始姐がいるテーブルに行く。

土瓶に茶葉を入れてお湯を注いで蒸らす。軽くふって湯飲みに緑茶を注いで、歳三と斎藤の前に置きどら焼きをテーブルの上に置いた。

「おお~、どら焼きか!」

「アンコたっぷりのどら焼きですね」

かぶり付く歳三と斎藤を優しい顔で見てる始姐に熱い緑茶を渡した。

ちなみに始姐の湯飲みは、何故か寿司屋の鮪、鯛、鰹、鰯と魚の名前が書かれている。

始姐、意外に渋いです。



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