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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
115/149

115、僕達の為にも来てくれ

枯れた。

始姐のフルーツタルトを埋めた処の植物が、枯れた。

どんな物を俺達に食べさせようとしていたんだ?


「おかしいな?」

「どうしたんだ?姐さん。」

「うーん。実は、この前に使った果物は、ここじゃない処で手に入れたんだが、魔境で。ジェラルドがここに埋めたと言っていたが、何処に埋めたか知ってる?」

「探してどうするのですか?」

「え?だって魔境からもらって来たんだよ」

「魔境?」

「そ。」

「それをどうするのですか?」

「育てる」

「育ててどうするのですか?」

「切って、煮込む?」

「「・・・」」

始姐の後ろでジェラルドと歳三が腕を使ってバツを表示してる。

だいたい魔境って何ぞや!

そんな処に知り合いおったか?

「煮込んで食べるのですか?」

「そ。4人で。」

「よ、4人?」

「そ。私、ジェラルド、歳三、斎藤の4人」

にっこり笑顔で言う始姐。

(俺達を入れないで下さい!!)

顔が青くなる斎藤。

みるみる変わる顔色に始姐が、ポケットからのど喉飴を出す。

「飴ちゃん食べる?」

普通、差し出す飴は、甘いミルク味なのに、何故のど飴?。

「「・・・」」

「あ、ありがとうございます。」

受け取る斎藤に

うん。うん。と頷く始姐。

のど飴で正解って顔をしている。

ちなみにのど飴は、有名な龍○散。

たまに、昆布飴を食べてる始姐。

「出汁の味がする」と言いながら口の中でコロコロと飴を転がす。


「良かったですね」

「良かったな斎藤」

「何が?」

「始姐の手作りでは有りません。ちゃんと店で買ったよ」

「ああ。そうか」

(助かったなのか?取り敢えずは)

「山崎が来ないかな?」

「副長?」

「そしたらシロエの事を見てもらえる」

新撰組の山崎丞。

彼は、監察の達人。

始姐の料理を作らない様に誘導してくれる・・・と思う3人は、頷き合う。

熱望する。

・・・が、簡単に問屋が卸してくれない。

「処で今日のおやつは何かな?。そう。そう。メイドでも雇おうと思うがどうしようか?」

「「「メイド?」」」

「そ。」

ジェラルドがゴホンと咳をして、始姐の肩に手を置いて、視線を合わせる。

「こんな辺鄙な処に来る物好きは、そうそういませんよ。それどころか、新撰組の山崎丞を連れて来た方が特です。」

うん。うん。と腕を組んで頷く歳三と斎藤。

((誘導成功か?))

と顔に出さず始姐とジェラルドを見てる歳三と斎藤。

「歳三と斎藤はどう思う?」

突然に話を振られ歳三と斎藤は、ビクリと肩を揺らして上擦った声で答える。

「山崎は凄いぞ!。なぁ、斎藤」

「はい。副長。山崎丞は凄い方です。姐さん。」

なんせ監察の達人。

「鬼ごっこ何て面白いかも知れませんよ?」

「おおっ!!鬼ごっこか!」

(((食いついた!)))

「私が鬼で、ジェラルドと歳三と斎藤は逃げて。ああ、駄目だ。鬼ごっこしてるとご飯が作れなくなる。うーんどうしよう?」

腕を組んでうーん、うーんと唸る始姐。

「シロエ。その時こそ、山崎丞だ。あいつは新撰組で監察の達人だ。近藤さんにも気に入られていた」

「ふーん。近藤は、どうでもいいわ。山崎丞か。私と遊んでくれるかな?」

「「勿論!!」」

掴みはok。

近藤に興味が無い始姐。

そんな些細な事は隅に置いといて、山崎丞を連れてきて欲しいと説明する歳三と斎藤だった



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