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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
113/149

113、裸の付き合い

始姐が帰って来た。

全身泥だけで・・・。

ん~、洗濯のしがいがあります。

えっ?、始姐に怪我(けが)

そんなの有るわけありません。始姐ですよ。始姐。

怪我なんてしたら大地が空気が水が炎が牙を向きます。

僕も一度見た事が有りましたが、あれは凄かった。

始姐と散歩?ピクニックしていたら人さらいと盗賊に会い、始姐はちょうど頭にこん棒がヒットして気絶してしまった。

そしたら、ゴゴゴっと音がしたら大地が剣の様に突き出て、馬も人も串刺し。

逃げ出した盗賊人の回りは真空になりジワジワと苦しめる殺し、焚き火していた一般人は始姐を拐われるのを傍観していた事で、服に火が移り火だるまになり、完全に炭になるまで燃え続けた。

ちなみに人間は800~1200度にならないと燃えない。火事みたいな温度だったらレアになってしまうらしい。本当かは分からんが、ただ火葬場では1200度で燃やすらしい。

助けようと動きもしなかった人は、水が顔を覆い息も出来ず窒息死。

その時の僕?

始姐の身体を抱えたまま立ちすくしてました。

その時からですかね。

始姐の凄さが分かったのは。

しかも何か合ったら必ず助けてくれる。

こんなに頼もしい人はいない。

それから僕は神の様に崇拝してます。


「ジェラルド、シロエを甘やかしすぎ」

「そうですか?普通ですよ。歳三」

「洗濯ぐらい自分でやればいい」

「斎藤は何言ってるんですか?」

「「?」」

「始姐は、そこにいるだけでいいのです。」

うんうんと頷くジェラルドに歳三も斎藤も黙った。

「ジェラルド、すまない。汚した。」

「大丈夫です。洗濯しておきます。お風呂を沸かして有りますので入って来て下さい。」

始姐をお風呂に誘導するジェラルド。

ついでに歳三も斎藤も入って来いと風呂に覆いやる。


魔法で水球を作り自然の洗剤を入れて左右かき混ぜる。まるで洗濯機のようだ。


始姐と歳三と斎藤は仲良く風呂に入る。

かけ湯をしてから、身体と髪を洗い湯船に浸かる。

「「「あ"~~~」」」

始姐、歳三、斎藤の口から声が出て首まで浸かりほっとする。

斎藤がポツリ、ポツリ話し出す。

「副長は、男の身体でいいですね、俺は女の身体で、まだ扱い方が分からないですよ。1週間だから」

「そうだったな」

「慣れだよ。慣れ」

始姐は、笑いながら言う。

美男、美女に児童が一緒の風呂に入っている。

「本当に慣れないんだ・・・。」

「必ず慣れる。大丈夫だ。それに、か弱い女性のふりして剣術は凄い女性を目指せば?」

「!」

鳩が豆鉄砲を喰らった様に目を見開く斎藤。

「この世界は、美男、美女だけで狙われる世界。新撰組の三番隊長なら実力は折り紙付きだろ?。今は身体と魂を繋がりを強くして、家の隣に道場が有るから歳三と剣での打ち合いでもしたら?」

始姐の髪から水滴が落ちる。

「それに斎藤の身体は、前の世界で女が必ず体験する生理が一切無い。そこは安心して、生理痛で寝込む事も無い。筋力は前の身体と同じ、後は斎藤次第だよ」

裸の付き合い。

始姐は言うと先に上がって風呂を後にした。

「・・・明日から少しずつ剣で打ち合うか?」

「!、はい。」

歳三と斎藤も始姐から遅れること5分、風呂を出た。

脱衣場では、下着一枚で腰に手を当てて珈琲牛乳を飲もうとしている始姐。

「見つかった!」って顔をする。

子供ぽくって、ついつい苦笑いを浮かべる歳三に「こんなに笑う人だっただろうか?」と思う斎藤一だった。

「・・・ジェラルドくれた。あそこのボールの中に入ってるから」

始姐が指を指す方には、ボール一杯に入った氷に突き刺さってる珈琲牛乳の瓶。

歳三も斎藤も下着一枚で、腰に手を添えて飲む。

「かぁ~~~、旨い!」

「風呂上がりには、最高です。」

いい飲みっぷりの始姐と歳三と斎藤だった。


ちなみに夕飯は揚げたてのキャベツたっぷりのメンチカツだった。

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