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始姐様と僕  作者: 橘莉湖
110/149

110、斎藤一

俺の名前は斎藤一。

この家の長により新たな身体を与えられた。

女の身体だが、不満は無いと言えば嘘になる。

男の身体の方が良かった。

何か男の身体が乗っ取られて使い物にならなくなったと言っていたが、俺には良く分からん。


この家の長は、白銀髪の10歳前後の女の子だ。

初めは、こんなチビが?と思っていたが、土方さんやジェラルドって言う人が、何か知らんが敬っている。

土方さんに聞いても

「シロエだから」

ジェラルドって人に聞いても

「始姐ですから」と・・・

何だ?

土方さん、何で目が泳ぐのですか?

ジェラルドさん、何でそんなに目を輝いているのですか?

ああ、ジェラルドって言う人は、家事全般をやっている人。

シロエさんが汚してしまった服をキラッキラの笑顔で洗濯している姿はまだ新しい。

ちなみに俺達のは、「自分で洗え」と一喝。

ちょっと、どう言う事なの?

ついでに洗ってよ!


驚いた事がいくつも有る。

まず水だ。井戸も無くどうしてるかと思ったら氷を溶かして飲み水にしてる。氷は外の地下にある倉庫?氷室?の処に有ったよ。

倉庫の2階は肉、魚、野菜が缶の中に有って、一年かけて食べて行くようだ。

釜戸が有ると思ったが、何か「魔導式コンロ?」って物が有り、ジェラルドさんが、フライパン1つで料理を作っていた。

ちなみにシロエは何もしなくて只、お茶を飲んでるだけ。

「注意しなくていいのか?」って思ったけど、土方さんもジェラルドさんも何も言わない。

只、「お茶飲んでるだけで、安心する。」って言ってた。

土方さんも頷くだけ。

何故だ?

「同じ女なんだからお前も台所に立てよ」と思い、土方さんに話したら顔が青くなってた。

ど、どう言う事だ?

俺は、何かとんでもない事を言ったのだろうか?

青くなった顔で、俺を見て、肩にポンっと手を置いてぎこちない笑顔で土方さんは笑った。

な、何か有るのか?

「どうした?」

とシロエさんが聞いて来る。

「ん?。何でもないぞ」

何も問題なしと言う土方さん。

何か隠している。

ジェラルドさんも土方さんも何か隠してる。

何を隠してるんですか?

教えて下さい!!

2人共、「その内分かる」と言うだけだった。



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