104、忘れてた
やっぱり始姐は凄い。
戦艦大和の46cm砲を魔法で作り出そうとしている。何処と戦争する気ですか?
すいません。試し打ちはここでない所でお願い致します。
えっ?大丈夫?
な、何がですか?
また、私の大事なジェラルドや歳三や斎藤を傷着けたら46cm砲で狙ってやる。国が無くなるまで。三式弾でも狙ってやる!
か、過激ですね・・・。
でも、僕達の為に開発してくれるなんて最高ですよ!始姐。
「ずれてるよ2人共。」
「歳三は殺んないのか?やられたらやり返すだろう?」
「そうだが。その46cm砲は辞めといた方がいいと思うぞ?」
「魔法で開発するからそれなりに音はするが、打った衝撃で人がぶっ飛ぶ程じゃないよ?・・・多分」
「多分って、怖いな!」
始姐はハハハと笑いながら創造魔法で作り出そうとしていた。
「そうそう。斎藤の身体は作れているか?」
「さいとう?誰だっけ?」
「始姐。始姐。ボンドガールをモデルに今、造ってる最中人です」
「さいとう?さいとう?・・・あー、斎藤一ね。いたいた。すっかり忘れていたわ。46cm砲に意識が傾いていたわ。今、身体を造ってるからでも直ぐには歩けないよ。歩くリハビリと身体を動かす訓練で剣術の相手をしてやってよ歳三。」
「それはいいんだ。相手にするの。彼奴は左利きだけど良いのか?」
「問題無し」
始姐が小さい手で親指を立てる。
新選組の時に生きていた時と同じ左利きで出来る。シロエは凄いなと思い他の仲間を思い出す。
近藤勇、沖田総司、永倉新八、藤堂平助、原田佐之助、山南敬助、始めから新選組を立ち上げた名前を思い、性別が変わってもいいから会えないかな?と歳三はシロエを見てそんな事を考えていた。
「余り、無理な事を考えないで下さい。実現出来ない事も有るのです。」
「俺は、何も・・・」
「新選組の局長の近藤勇を筆頭に、沖田総司、永倉新八、藤堂平助、原田佐之助、山南敬助、がこちらに来るかは、分かりません。今回は、たまたま周期短くて斎藤一が来たのですが、ああ言う成らざる者も来てしまう時も有ります。」
「・・・」
「楽観的は辞めた方がいいですよ。忘れた時に来る方が多いですよ。」
「・・・」
歳三は黙ってジェラルドの話を聞いていた。
「ジェラルド、歳三、何2人でこそこそ話しているんだ?」
「何でも有りませんよ?」
「何でも無いぜ?」
「・・・今、時空間の歪みは無いよ。その内会えるさ」
「・・・。そうだな」
始姐の言葉に歳三は笑ってぬるくなった緑茶を飲んだ。
「今日の夜ご飯はハヤシライスです。」
「やったー♪」
「はやしらいす?」
「美味しいぞ。ジェラルドの作るハヤシライスは」
始姐は笑顔を歳三に向けた。