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23.最後の王妃

 コムーネ王国・最後の王妃――



 僅か十五歳で王家に嫁いだテレサ王妃殿下。

 彼女は賢妃として凡庸な国王を長年支えてきた。

 夫婦仲は可もなく不可もないといった感じで、特に不仲というわけでもなかった。王妃に子供が出来なかった事は非情に残念がられていたが、子がない事を除けばテレサ王妃は完璧な王妃殿下であったからだ。



 元王妃は死後、王家の墓に入ることはなかった。


『私は国王陛下とは離縁した身です。更に、別の男性と再婚し子供までなしている以上、同じ墓に入る資格はございません』


 生前から言っていたらしい。

 遠回しな拒否だ。

 かといって、生家の公爵家の墓にも入ろうとはしなかった。

 

 祖国を捨て亡命した身だから、ということだろうか。

 あるいは再婚相手を愛していたが故だろうか。


 テレサ元王妃は自らの墓に“恩知らずの我が二つの祖国よ。汝が我が骨を持つ事は未来永劫無いだろう”と刻ませた。


 コムーネ王国の公爵令嬢として生まれ祖国の王妃となった女性。


 二つの祖国。

 一つはコムーネ王国である事は間違いない。だが、もう一つの祖国とは何処を意味するのか数百年経った今でも謎のままである。



 ただ、テレサ元王妃と再婚相手(元宰相)との間に生まれた子供は見事な黄金の瞳をしていた。長じて、外交官となったが、彼を見た元リベルタ共和国人の数人が()()()発狂したという記載が残っている。


 古い資料から、とある王家には黄金の瞳を持つ者が多く生まれるという伝承が記されていた。




 

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