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こうして僕は万引き犯になった  作者: 逆無寛彦
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「ベジータ」「現代科学では説明できない」

「ベジータ」

 学校の夏休みの宿題は多くの学生達の悩みだと思うが、夏休みの始めにプリントの固まりを見て僕はやる気を無くし、そのプリントの最後のページになんとなくベジータを書いて、そのまま放って置いた事がある。それが夏休み終盤に母親にバレて尻を叩かれ「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」と悲鳴を上げたのを覚えている。結局ベジータは消され、プリントをやらされた。


「現代科学では説明できない」

 僕のクラスには足の匂いが臭くて有名な男子生徒が一人居た。彼は以前から、俺の父親は背伸びしたら二階に手が届くとか、ジャンプしたら三階に手が届くとか(その通りなら一階分ジャンプしてる事になる)、母親は負け知らずの女子プロレスラーだとか、自販機でお釣りが出ないのに怒って祖父が自販機を蹴ったら自販機が吹っ飛んだとか、そんな疑わしい話をしていたが、ある日、教室に入ってきた蜜蜂に彼が自分の上履きを近づけたら蜜蜂がポトッと落ちて死んだ。即死だった、ピクリともしなかった。僕も目撃者の一人だ。彼のこれまでの話もまさか実話なのかと思えてきた。その日の学校はその話題で持ちきりになった。子供の頃で既にその威力だ、大人になった現在の彼がどれほど恐ろしい怪物になっているのか、想像もつかない。


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