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The Goddesses We Love.  作者: 初月・龍尖
Enclosed in the statue.
7/21

Fried rice and exercise.

 


 アマちゃんと結婚して変わった事。

「そんなもんねーな」

 俺の呟きを耳聡く聞きつけたアマちゃんは作業の手は止めずに笑い声を上げた。

「あははっ、それはそうよ。だって何年になるか覚えてる? ワタシは忘れちゃったわよ」

「忘れた」

「ん」

「俺も、忘れたよ」

 この生活が楽しすぎて。

「それより、も。お昼どうする?」

 その問いにアマちゃんはぴしっと手を上げて叫んだ。

「炒飯がいい! パラパラの!」

「へいや」

 

 卵、ごはん、ごま油。

 ご家庭コンロでぱぱぱっ、チャーハンつくったよ。

 

「いただく」と手を合わせてからもむもむ、と炒飯を頬張るアマちゃんを見ながら俺も頬張る。

 うん。

 今回もまた微妙に照準が合わなかったかな。

 俺の表情を見たアマちゃんは首を傾げた。

「ユウ? どうしたの? 炒飯の時いつもそれやってるけど」

「いや、味の照準が、ねえ……」

「味の照準?」

「理想の味って言うか。描いた味と違っててさ。まあ、頭の中にある味だから試行錯誤しかないけど」

「ふうん。やっぱりユウも色々出来るんじゃないの」

「家庭料理の域は出ないぞ」

「ワタシからしたら家事が出来るってそれも才能よ」

「そんなもんかね?」

「そんなものよ」

 そんなもんなのか、そう口の中で呟いた俺を尻目にアマちゃんはもむもむと炒飯を頬張り続けた。

 アマちゃんが「ん」と皿を突き出す事3回目。

「アマちゃんってよく食うよなあ。外に出ないのに」

 不意に疑問が口に出た。

「ふふふっ。ワタシが運動をしてないとでも?」

「えっ? 運動してんの?」

「ちゃんとしてるわよ? スクワット、プッシュアップ、クランクまだまだあるわよ。この身体を維持する為にはしっかりとした食事としっかりとした運動が必要なの」

「マジか」

「マジよ」

 うーん? でもいつ運動してるんだ?

「いつ運動してるかって疑問ね? ユウが寝た後よ」

 俺が???? って顔をするとアマちゃんは皿をレンゲで突いて微笑んだ。

「ずっと一緒に居て当たり前になってないかしら? ワタシは生活が不規則なのよ?」

 その答えに俺は手を叩いた。

「あー。当たり前すぎて忘れてたかも」

「ちなみにたまにユウも参加してるわよ」

「ん?」

 俺が寝た後に運動していて、俺がたまに参加している?

「あっ……、事後……」

 その呟きに反応したアマちゃんの笑みは深くなった。

 


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