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砕禍の斧槍

「アカネちゃんこないなー 電話しても出ないし、まだ寝てるのかな?」


アカネが有名人に絡まれた次の日。朝9時から待ち合わせをしていたのだが、20分たっても来る様子が無い。連絡も取れないので寝ているのだろう。アカネがログインしてくる様子もない。


昨日合宿から帰ったばっかりって言ってたし、熟睡してるんだろうなー 昨日の夜もゲームしてたっていうし、ろくに睡眠時間も確保してないんだろうな。茜ちゃんはそういう人だ。今その時間を全力で楽しんでいるタイプ。その性格、楽しそうで良いなって思うことはあったっけ。でも、夏休みの宿題とか、とにかく溜め込んでるところを見るとすごく心配になるよね~

待ち合わせ時間から30分たったし、1人で洞窟に行こうかな。どうせ茜ちゃんは昼まで起きてこないと思う。休みの日はいつもお昼にお母さんに起こされるって言ってたしね。お昼過ぎに電話でもかかってきて全力で謝ってくるところまで想像できる。そこが茜ちゃんのかわいい所でもある。


「午前中はソロで洞窟かな、まだ浅い階層でしか戦ってないし、そろそろ進んでもいいころ合いだよね」


ユイは1人で洞窟へと潜っていった。


いつも通りネズミを相打ちで屠っていく。体力は1で耐えた後に回復するためやられる心配はない。武器もどんどん血まみれになっていく。しかしその軌跡は輝きを増している。暗い洞窟の中でも赤く輝く軌跡を振りまき、敵の攻撃に一切怯むことなく淡々と叩き切っていく。それはもう話題になるに決まっている姿である。


攻撃の上手な被せ方を練習しつつ洞窟の深部へと進んでいたユイは、とうとうネズミ以外のモンスターと遭遇する。赤いスケルトンだ。骨の体はルビーのようにスケ感があり、どこか美しさを醸し出している。しかしながら、何も映らぬ頭部の空洞がバーチャル空間であっても恐怖を煽る。美しくも恐怖を感じさせるスケルトン。

しかしユイは新しいモンスターが出てきてウッキウキの笑顔だった。それはもうスケルトンよりも怖いほどに。


「やっと新しい敵だー! 永遠とネズミしか出てこなくて飽きちゃうかと思ったよー」


ユイは目を見開き、血に飢えたハルバードを大きく掲げると赤いスケルトンに向かって走り出した。

一方、スケルトンは独り喋っているユイを一瞥すると、ものすごい勢いで駆け出した。ユイとは反対方向へと。


「え、ちょっと?! 戦うんじゃないの・・・?」


1人ぽつんと取り残されたユイは、振り上げたハルバードを向ける先がなくなり、静かにハルバードを下ろすと、ゆっくりとスケルトンの向かった方向へと歩き出した。

しかし、体感3分ほど歩いたところで行き止まりに突き当たった。途中に分かれ道があったわけでもなかったので、当然赤いスケルトンともここで再開することになるわけで。


「あ、さっき逃げたスケルトンじゃん! 今度こそ逃がさないよ。今度は行き止まりだし、逃げ場なんてないよ。さぁ、大人しく倒されてよ!」


まるでヤンキーである。

流石にスケルトンも逃げるのを諦めたようで、素手で突っ込んできた。ユイもそれに合わせてハルバードを振り下ろした。丁度相打ちになるように。

するとスケルトンは粉々に砕け散った。一瞬の出来事であまりにも歯ごたえが無かった。


「一撃かー あっけないな~ 次のレベルのエリアにでも行ったほうがいいのかな?」


ユイの攻撃力が高すぎるだけだ。このダンジョンに対してまだレベルは低いぐらいだ。

しかし、そんなことユイが分かるはずもなく、次はどんな場所に行ってみようかと考える。普通、ストーリー通りに進め常に適正レベルで敵とも戦えるし、多くの種類のモンスターとも出会うことが出来るのだが。ユイはストーリーがあることすら分かっていなかった。事前にRPGについて勉強していたのは何だったのか。本当に偏った知識しか覚えていないようだった。


「ん? なんか武器ドロップしたみたい」


赤いスケルトンが粉砕された場所には、刃渡りが赤く煌めく真っ赤なハルバードが落ちていた。

当然このスケルトンはレアモンスターだった。倒すことで、最後にダメージを与えた武器種をドロップするのだ。


「えっと、なになにー」


〈『砕禍の斧槍』スキル:血の契約:素の物理攻撃力と同じ数値を武器の攻撃力に加算する〉


「おぉー すごく使いやすそう!」


普通、ユイほど素の攻撃力を上げないため微妙な能力なのだが、ユイにはぴったりな能力だ。

早速ユイは砕禍の斧槍を装備すると、スキルを使用した。斧槍全体が赤黒い靄を纏い、体にも若干の赤黒い鱗粉のようなエフェクトが付いた。赤黒い靄は下に向かって垂れていく。


「なんかカッコいいかも・・・」


ユイは早速試し切りをしようと歩き出すが、その歩みは芳しくない。


「なにこれ・・・体が重い。足が全然上がらない・・・」


ふと視界に入った腕の色は異常に白く、自らの体力が吸われているかのように感じる。もはや普通に立つこともままならなくなったユイは、右手に持った斧槍を地面に突き立て、左手も地面についてうなだれるしかなかった。

酷い気分のままステータスを開くと、案の定デバフが掛かっていた。


-------------------------

〈デバフ:『眩暈』『加重』『麻痺』『恐怖』〉

『眩暈』:視界がぼやける

『加重』:全身が重くなる

『麻痺』:体の感覚がなくなる

『恐怖』:全身に震えが発生する

-------------------------


「なにこれ・・・ デバフ多すぎるし、しかも効果が重すぎるよ・・・」


ユイは『砕禍の斧槍』のスキルを切ると、徐々に顔色が戻っていった。ユイは斧槍を少し眺めると、もう一度スキルを使った。


「分かっていれば耐えられるかな・・・?」


先ほどとは違い、ユイは立った姿勢を保っていた。しかしその姿はふらついており、いつ倒れても不思議ではない。


「左手で体を支えれば大丈夫そうかな。『砕禍の斧槍』は初期装備のハルバードと違って軽いし、右手だけでも振るえそう。あとは『眩暈』とかを克服するか慣れるかすれば実用的になりそう。こんだけカッコいい見た目で攻撃力もほぼ二倍になるなら常用したいよね」


『砕禍の斧槍』は透き通るような見た目なだけあって、その重量は大きさに対してとても軽い。そのうえしなりもよく、頑丈で威力が出そうだ。ゲームであってこういった所で多少のダメージの振れ幅があるのだ。

ユイは左手と両足の三点支持で来た道を戻ることにした。


赤いスケルトンと初めて会った場所まで戻ってくると、そこには普通の白いスケルトンが居た。武器は右手に持ったシミター一本のようだ。


「早速実戦かな」


三点支持で体が俯きのため引きずっていた斧槍を背中に乗せて構えると、スケルトンに向かって這い寄る。ゆっくりと背後から近寄るユイにスケルトンは気づく様子はない。

スケルトンを斧槍の攻撃範囲へとおさめると、ユイは右半身を反らし、背中に乗せた斧槍を大きく振り抜いた。ルビーの様な輝く赤が煌めき、斧槍がスケルトンを肩甲骨から斜めに叩き切った。斧槍はそのまま止まらずに洞窟の地面へとめり込むことになった。スケルトンのいた場所には小さなクレーターの様なものが出来上がっていた。その軌跡には少しの間赤黒い靄が残留していた。


「最っ・・・高!」


ユイはまぶしいほどいい笑顔で言った。状況が違えば多くのプレイヤーから可愛がられるような笑顔だ。今の状況は違う意味で多くのプレイヤーから注目を受けるだろう。


ユイはスキルを切ると、洞窟の出口へと歩き出した。


「ふぅ、そろそろご飯の時間だし、帰ろうかな。茜ちゃんから連絡も来てそうだしね」




ゲームを終了させ、祖母から譲ってもらった木製のアンティークなテーブルに置かれたデジタル時計で時間を確認すると、今は12時30分だ。正直かわいいアニメのキャラクターのデフォルメされたぬいぐるみなどが散らばる部屋の中でも机だけ浮いてしまっているが、昔から使い込まれた跡の見える机は使っていて感性が刺激されるような気がしてずっと使っている。はがれたニスや、ちょっとボールペンで文字を書くと凹む机は中々面白いものだ。


丁度ママがご飯をつくり終わったころだろう。今日のお昼ご飯は冷麦って言ってたかな。想像したら余計お腹がすいてくる。


自室の扉を開けて廊下へ出ると、廊下からダイニングが見える。


「ゆいー ごはんだよー」

「はーい」


ユイとユイママは食卓へつき、いただきますというと、おつゆの入った椀を手に取った。水ですすいだばかりの艶やかに輝く麺をお箸ですくうと、水が滴り少し飛び散る。そんなことは気にせず、ピンク色が一本混ざった麵をおつゆに半分つけると、ゆっくりとすすった。


「ん~! おいし~」

「何か良いことでもあった? どこか嬉しそうね。最近やってるゲームが楽しいの? お母さんもやってみていい?」

「んー ゲームが楽しいのもあるけど、やっぱりご飯がおいしいから頬が緩むよね~」

「あら、ゆいも嬉しいこと言うようになったのね~」

「ママもゲームやってみたいなら今度やってみる? 私の友達に付き添いお願いしようか?」

「それじゃあお願いしようかしら」

「この後茜ちゃんに連絡してみるよ」


ご飯を食べ終わるまで結と結ママは取り留めもない会話を続けた。家の外にある川のせせらぎが心地よい。





結は自室へ戻ってくると、早速茜に連絡を取ることにした。


「うわー・・・ 通知が凄い量・・・」


茜との会話グループには大量の謝罪文とスタンプが送られてきていた。


「忘れてた・・・ すぐに返信してあげないと不安なんだろうなー」


結は茜へと寝坊したことは気にしていないとの旨を伝えると、瞬時に既読が付き、安どした様子の黒猫のスタンプが送られてきた。


「ママのことも伝えなきゃ」


結ママがユイのキャラクターでゲームをするかもしれないと伝えると、グジョブと吹き出しの書かれたおじさんのスタンプが送られてきた。いったいどこからこんなスタンプを揃えてくるのだろうか。デフォルトのスタンプしか持っていない結からすると未知の領域である。


午後から今度こそ一緒に冒険しよう!っと茜ちゃんから送られてきたので、14時頃に広場集合ね。っと伝える。なんだかんだ最初の街とは長い付き合いだ。茜ちゃんに街を案内でもしてあげようかな。でも今日は茜ちゃんは戦いがしたそうだし、どこかのタイミングで一緒にぶらぶら散歩でもしたいな。


ゲームの電源を付け、早速ログインする。宿屋のベッドから起き上がると、身だしなみを整える。ゲームなのにちゃんと寝癖が付くのだ。この時間は好きなのでなんとも思わないが、きっと茜ちゃんは小言を垂れるのだろうな。そんなことを考えて笑みがこぼれる。

鏡に映る自分はいまだに初期装備のシンプルな布装備をしている。しかし、背中に背負うルビーのように透き通った刃渡りを持つ『砕禍の斧槍』とは全くと言っていいほど合っていない。


「防具も新しいものが欲しくなってくるな~」


少しの間のんびりと武器と合いそう、かつ自分の容姿と合いそうな防具の姿を想像していると、ちょうどいい時間になっていた。


「そろそろ時間かな? 私まで遅刻しないようにしなきゃね。じゃないと茜ちゃんをいじれないし」


ユイは宿を出ると、広場へと向かった。いつもと違い、周囲のプレイヤーから視線を集めているが、すぐに自分の作業に戻っていく。見慣れない武器が気になるようだが、まだ発売したてのゲームだし、知らない武器があることなんて普通だ。武器と防具のちぐはぐさも、変態紳士の様なおかしな人もいれば、性能だけで防具を選んだと一目でわかるようなキメラ装備の人もいる世界ではよく見る光景だ。それでも気になるものは気になるのだが。


広場へ着くと、先にアカネちゃんが待っていた。


「今回はちゃんとこれたんだね!」

「ごめんよユイ~ 何でもするから許してほしい!」

「ふふ、ごめんごめん。気にしてないよ」

「むぅー 私が気にしてるの分かってていじってるな~ ユイ、悪い顔してる」

「アカネちゃんはいじりがいがあるねー」

「私をいじるの禁止ー!」


「それよりもー! ユイはどれくらいレベル上がった? 一緒にレベル上げ行けるかな?」

「えっと、33レベルだね」

「えぇ?! そんなに?!」

「アカネちゃん、声が大きいよ・・・」

「あ、ごめん」


ユイと合流したアカネは、ユイのレベルを聞くと、その高さに大きな声で驚いてしまう。茜は、合宿していた私よりゲームをやっていたといっても、数日でここまでレベルを上げるほどゲームにのめりこんでいるとは思わなかったのだ。

突然の大きな声に広場に天使が通ったような静寂が訪れた。2人は周りからの視線を集めることになった。これ以上は街外へ歩きつつ話すことにした。


広場を抜けてカフェのテラス席へと着く。ユイはマンゴーのシャーベット、アカネはイチゴのアイスキャンディを食べていた。


「まさかユイがそこまでレベル上げてるとは思わなかったなー」

「そんなにレベル高いの? ずっとやってるわけじゃないんだけど」

「廃人が42レべとかだからね、33レべは結構だね。それよりも気になってたんだけどさ! その武器何?! めちゃカッコいいじゃん!」

「洞窟でスケルトン倒したらドロップしたんだ。効果も優秀で最高の武器だよ!」

「おや、随分と気に入ってるのね。ユイなら可愛い系のものが好きなのかと思ってたよ。部屋もかわいいぬいぐるみばっかりじゃん?」

「刃が宝石みたいで綺麗でしょ? それに、スキルを使うと見た目がさらに綺麗になるの!」


アカネは武器についていろいろと事情聴取をしていると、もう一つ気になったことを聞いてみることにした。


「そういえば、そこまでレベル上げてるなら次の街にはもう行ったの?」

「次の街? ここ以外にも街があるの?」

「あちゃ~ そこからか~」


アカネは得意げに人差し指を立てると、説明を始めた。


「この街の領主の依頼を完了すると次の街まで進めるようになるのだ。そのメインストーリーをやる過程で様々なチュートリアルを挟んでくれる優しい仕様なのだ! 初心者にもやさしいね!」

「領主にそう簡単に会えるものなの?」


少しムッとしたユイは頬を膨らませて言う。


「そこはゲームだからよ。冒険者協会に初めて立ち寄ると受付の人に言われるのよ。領主様が助けを求めてるので会いに行ってみてはいかがでしょう?って」


アカネはさらに胸をはると説明を続けた。


「ストーリー進めてないなら、ユイはどこでレベル上げてたの? どこか特別スポットでも見つけた・・・?」


アカネが顔をそっと寄せて聞いてくる。


パシッ・・・

「ちょっとぉ? なんで今叩いたのさ・・・」


ジトっとした目で訴えかけるようにこちらを見てくるが、こちらもジト目で応戦する。


「さっきの得意げな顔がなんか気に入らなかったから・・・」

「いいじゃんそれくらーい! いつも成績で負けてる分、ここらへんで私の威厳を示さねば!」


アカネちゃんはそういうと、少し真面目な雰囲気に戻って再びどうしてレベル高いのか聞いてきた。流石に次は真面目に答えてあげることにした。


「実はね、森いって洞窟行っただけなの。特に特別なことはしてないのかな?」

「そうそれ! 洞窟! さっき武器の話聞いた時にも少し気になったけど、洞窟は初心者が森の後に行けるようなレベルじゃないんだよ?」

「そうなの? でも、インターネットでは洞窟が森とレベルが近いって書いてあったけど」

「ユイにはインターネットの世界についても教える必要がありそうね・・・」


ユイがインターネットの情報をすべて鵜呑みにしてしまいそうな雰囲気を醸し出していたため、インターネットの危険性について教えてあげねばとアカネは思った。


「また話がずれちゃった。森から洞窟に場所を変えたってことは何か良いスキルでも取れたの?」

「そう! これ見てよー! じゃじゃーん!」


ユイはアカネちゃんに見えるようにステータスを開いた。


-------------------------

Lv.33 ユイ:山賊 称号:ビギナー


体力   :400

魔力   :30

力    :980

知力   :10

防御力  :15

魔法防御力:10

俊敏   :17

運    :20


武器1:砕禍の斧槍

武器2:なし

頭:なし

胴:初期装備

腕:初期装備

腰:初期装備

足:初期装備

装飾1:なし

装飾2:なし

装飾3:なし


○パッシブスキル

『叩きつけ・靭』:叩きつけモーションにスーパーアーマーを付与する

『薙ぎ払い・靭』:薙ぎ払いモーションにスーパーアーマーを付与する

『刺突・靭』:刺突モーションにスーパーアーマーを付与する

『踏み込み』:踏み込みモーションにスーパーアーマーを付与する

『血の渇き』:敵を倒し続けると、武器の攻撃力が少しずつ上昇する

『窮鼠の牙』:体力が3割以下のとき攻撃力2倍

『唯我独尊』:1人で戦っているとき、ステータスが2割上昇

『因果応報』:体力が3割以下になると、攻撃相手に攻撃力の値分の反撃を行う

『支離滅裂』:攻撃力が2割上がるが、守備力が1割下がる

『不屈』。体力が半分以上の時、即死の攻撃を受けても体力が1残る

『緊急再生』は、体力が残り1割になると即座に体力を200回復する


○アクティブスキル

『鎧砕き』:敵の守備力を減少させる

『血の刃』:攻撃力が2倍になるエンチャントを武器に施す

-------------------------


「どう? 結構スキルとれたんじゃないかな?」

「・・・・・・・・ん・・・ん?」

「もしかして、何かダメだった?」

「あー・・・いや、ソンナコトナイヨ!」

「よかった~! アカネちゃんの足を引っ張らないように頑張ったの!」

「そっかー・・・」


ユイちゃん・・・そんなに頑張らなくてもいいけど、ゲームを楽しんでいるようだし、いいのか。珍しい武器ぐらいならだれでも手に入る可能性はあるし、なにも突っ込まなかったよ? でもさ。どうやったらそんなに大量のスキルを覚えられるのよ。別に私も欲しいとかじゃないよ・・・? 私の目指すステ振りとは合わないし。そう。それだ。まずステータスの振り方がおかしい。何、力980って。ステータス力にしか振ってないじゃん。戦ってる途中で体力足りないな~、とか感じなかったわけ? ・・・感じなかったんだろうなーユイだし。 


「とりあえず、どうやって戦っているのか見せてもらってもいい・・・?」


いろいろと思うことはあったアカネだが、全部心のうちにとどめておくことにした。戦い方を見れば納得がいくかもしれない。その時聞くことにしよう、と。ただ疑問を先送りにしているだけとも言えるが、今はただ疑問が解決されるのを願ってユイについていくことにしたようだ。


「それじゃあ洞窟に向かおうか!」


そうと決まれば早速洞窟へと2人は向かっていった。

一回、保存の押し忘れで最後の方、600字ほど亜空間に消し飛ばしてしまいました。その部分を萎えた気持ちをしり目に補完したので、文章に違和感があるかもしれません。いつか手をいれます。

最初の1~3話も現在のスタイルに合わせて少し改定しますが、読み直す必要はありません。


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