今日も今日とて
お久しぶりです。
描きたい小説のネタを書き連ねてたら期間が空いてしまいました。
ごめんね!許して!
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Lev17➡24
○パッシブスキル
『叩きつけ・靭』:叩きつけモーションにスーパーアーマーを付与する
『薙ぎ払い・靭』:薙ぎ払いモーションにスーパーアーマーを付与する
『刺突・靭』:刺突モーションにスーパーアーマーを付与する
『踏み込み』:踏み込みモーションにスーパーアーマーを付与する
『血の渇き』:敵を倒し続けると、武器の攻撃力が少しずつ上昇する
New『窮鼠の牙』:体力が3割以下のとき攻撃力2倍
New『唯我独尊』:1人で戦っているとき、ステータスが2割上昇
New『因果応報』:体力が3割以下になると、攻撃相手に攻撃力の値分の反撃を行う
New『支離滅裂』:攻撃力が2割上がるが、守備力が1割下がる
○アクティブスキル
『鎧砕き』:敵の守備力を減少させる
New『血の刃』:攻撃力が2倍になるエンチャントを武器に施す
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「かなり扱いが難しそうなスキルばっかりだなー。スーパーアーマーで攻撃を受けつつ体力の調整をすれば、常に最大攻撃力で戦るようになるのか…」
敵の攻撃を受けすぎると死んじゃうし、躱し続けると窮鼠が発動しない。しかも敵の攻撃を受けなきゃいけないため、敵と戦うたびに体力を回復しなければならない。神官とパーティを組んで回復をしてもらおうにも『唯我独尊』があるせいでパーティを組むのは戸惑われる。
ユイのなかには攻撃力を妥協して安定性をとるという考え方は既にない。完全に脳筋に染まり切っているようだ。攻撃力にバフを乗せなくても十分な火力が出せることにも気づいていなかった。
次の日、ユイは今日は洞窟へと来ていた。森よりも難易度が高いダンジョンと呼ばれる場所の1つだ。
「とりあえず、また試し切りして慣れていかなきゃね。レベルも上がってるし、新しい場所で楽しもー!」
洞窟を進んでいくと人の腰ほどの大きさのトカゲが現れた。
「新しいスキルのための実験台になってもらいます!」
ユイはトカゲの尻尾による薙ぎ払い攻撃を気にせず近づくと、トカゲの背中にハルバードを叩きつけた。トカゲは苦しみつつも大きな口を開けて噛みついてきた。
「えぇ⁈ 全然ひるんでくれないじゃん!」
ユイは一撃で倒せると思っていたため、次の攻撃を避けることができずにやられてしまった。
モンスターに倒されてしまい、ユイはいつも宿泊している宿屋で目を覚ました。
「もぉ~ 初めてやられちゃった。敵の防御力が少し上がってるみたいで一撃じゃ倒せないか。ちゃんと被弾ダメージ考えなきゃいけなくなってきたかー」
ユイはベッドに寝転がると、自分の立ち回りを脳内シミュレーションしていったが、うまく勝てるビジョンが見えなかった。
考えつかれたユイは寝転がったままログアウトした。
さらに次の日、ユイは再び洞窟へと来ていた。
実はこの洞窟、平原や森といった『エリア』とは違って『ダンジョン』という特別難易度が高めのエリアになっている。ユイが参考にしたゲーム内の掲示板では『エリア』と『ダンジョン』の難易度の区分が見づらく表記されており、間違えて『ダンジョン』へと来てしまっていた。
『エリア』
名称 :危険度
平原 :1
森 :2
山岳 :3
沼地 :4
海 :5
未発見:??
『ダンジョン』
名称 :危険度
洞窟 :1
大穴 :2
深海 :3
城砦 :4
天空 :??
未発見:??
今のユイのレベルは洞窟を攻略するには足りないが、攻撃力だけであれば敵を倒すのには適切以上になっている。防御力は全く上げていないため、今までの敵との攻撃力の差を感じることもない。
そのためユイは、今はこの洞窟に挑むべきじゃないと考えることはなかった。アカネが返ってくるまではずっとこの調子だろう。
「結局考えても答えは出ないし、実際に戦って間隔をつかめるようにしよう。習うより慣れろって言うもんね」
どうやったら勝てるのか、ユイは昨日からずっと頭の片隅で気になっていた。今日の朝ご飯を食べているときも考え事をしてしまい。ユイママに「どうしたの?」と言われてしまったため、考えることをやめることにしていた。
「よぉ~し! 今日は夜までみっちり戦うぞー!」
それからユイは永遠とトカゲやミニゴーレムに突撃を繰り返し、倒し倒されを繰り返していった。徐々に立ち回りに慣れて倒されることが減ってきたが、なかなか安定させることは難しかったようだ。
「無理~ 疲れた~ 体力を敵の攻撃で調整するとか難しすぎるよ」
〈スキル:『不屈』を獲得しました〉
ユイがベッドへとリスポーンすること何百回。この宿に泊まり始めてまだ数日しかたっていないにもかかわらず、天井のシミを数え終わるぐらい見慣れるた天井を眺めていた。すると、スキルの習得を知らせるシステムメッセージが送られてきた。
スキル名は『不屈』。体力が半分以上の時、即死の攻撃を受けても体力が1残る。というものだった。体力を瀕死まで減らす必要があるユイのスキルとのシナジーが強く、洞窟での狩りが簡単になることは想像にたやすかった。
「『不屈』があれば今まで耐えられなかった攻撃も耐えられるようになるじゃん! これはいいスキルを手に入れたな」
ユイはメニュを開いて時間を確認すると、ベッドから起き、壁に立てかけてあるハルバードを手に取ると、再び洞窟へと向かった。
「すごい凄い! 全然死ぬことがなくなったよ! これで安定性の問題は解決できたな」
ユイは巨大トカゲを倒した後、メニューを開いて持ち物を確認すると、回復薬を飲んで体力を全快させた。
敵の攻撃を受け、体力1で耐えつつ敵を倒すスタイルで戦っているため、敵を倒すたびに体力を回復させる必要が出てくるようになったてしまっていた。回復薬の消費量が多く、回復薬に費用が掛かってしまっているため装備品を揃えることもできず、いまだに初期装備のままで戦っていた。
「あとは回復の問題が残ってるな~ どうにかして回復をカバーできないかなぁ」
〈スキル:『緊急再生』を獲得しました〉
「はぇ?! なんて使えそうな名前のスキルなんだ!」
今獲得した『緊急再生』は、体力が残り1割になると即座に体力を200回復するという効果になっていた。普通のプレイヤーたちは体力にもステータスをしっかりと振っており、ユイと同じレベルの平均体力およそ1200ほどだ。しかし、ユイは初期体力から増やしていないため、400しか体力がなかった。
つまり、『不屈』で体力1で耐えた後、『緊急再生』で体力が201まで回復する。そしてまた体力1で耐えるの繰り返しが出来るようになってしまっていた。
「これは・・・かなり強くなれたのでは? とりあえず、回復薬がなくなったし町に戻りますか。だいぶ強くなってこれたし、早くアカネちゃん帰ってこないかな~」
いろんな書き方模索中です。
読みずらい表現とかあればご指摘ください。