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女王はバベルの夢を見る  作者: 胡蝶蘭
3/7

第三章 思い出

王女様は少年の言っていることがよく分かりませんでしたが、少ししてぴんときました。

「焼きもちやいてるの?」

少年は顔を赤くして「はい」と答えました。

「ごめんなさい……。僕なんかこんなこと言う身分じゃありませんよね」

「そんなことない!」

王女様は少年の手をとり叫びました。

「私は王子様となんか結婚しないわ。だって私はあなたのことが好きなんですもの。私が将来結婚するのはあなただけよ」

王女様の言葉に少年は目を丸くし、次第にその顔は赤くなって行きました。

「僕なんかで良いんですか?」

「もちろんよ」

戸惑う少年に王女様はにっこり微笑みました。

少年も笑顔になりました。

「ありがとうございます。王女様」

「約束しましょう。お菓子の城はいつか私が完成させるから」

「はい、王女様」

2人はそんな約束を交わしました。

しかし、少年の父が城の使用人の仕事を辞め、少年も父と一緒に城から姿を消してしまいました。

王女様は悲しくて3日3晩泣き続けました。


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