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銀色と月  作者: 藍乃*
Ⅰ sweet moon
3/37

第二話 仲良し

「なぁ、」

「ん? 何……?」

「そのっ…鈴谷は…好きな人とか…いるのか?」

「∑え!?//」

「あっ・・・いや・・・その・・・」


未来はこの時“翔が好きなのかもしれない”そんな思いが芽生えた。


「え・・・えーと・・・気になる人ならいるかなー?」

「・・・そっか。ありがと」


――なんでそんなこと聞いてくるんだろう。


すると、“私のことが好きなの?”という結論にいきつく。

しかし、“いや、それは絶対にない。変な期待を抱くな”と、自分に問いかけ、その考えを全て消し去った。


――よく考えれば、それなりに仲のいい人とならこういう質問もよくあるよな・・・

そう思いながら、また何度か会話を交えていた。


本とうにたわいもないよくある会話。


そうしているうちに、バスは学校前で停車した




二人が同時に教室へ入ると少し教室内がざわつく。

「やっぱあの二人ってお似合いだよね」

「付き合ってるのかな?」

等の女子の囁きが未来の耳に入ってくるが、鈍感な翔の耳には一切入っていないようなので、未来も一切聞こえないフリをした。


「未来ー! おはよ♪」

「おはよー!」

「俺にはなし!?」


未来“だけ”に挨拶をしたのは、未来の大親友、沢村結さわむらゆい

最近、未来の助けもあり、隣のクラスの野球部の人と付き合っている。


「へぇー…今日も一緒に来たんだー…?」


結がニヤニヤと未来によってくる。

未来より若干背が高いため、すこし見下ろす感じでもある。

「∑っ・・・///まぁ・・・家近いし」

「そうそう、俺、たまにバズ寝過ごしたりするから、鈴谷いると助かるんだっ!」

「それ、ただのバカ。」

「・・・グサッ」

「・・・そ、そういう結ちゃんこそ彼氏さんと学校来ないの?」

「行きたいけどー・・・家、遠いからさ、二人で出かけることはあっても、登下校は一緒じゃないの」

「そっかー・・・」

「じゃぁ、俺と鈴谷が付き合ったらさ、ずーっと一緒ってことじゃね!?」

「∑っ・・・!?////」

「あら、」


翔はかなりの大声で叫んだため、また教室がざわめく。

しかし、これはさすがに鈍感でも聞こえたらしい。


「あっ・・・、やべっ///」

「そうねー、だから“付き合えば?”っていつも言ってるんだけどなー・・・?」

「・・・第三者は口出ししないでください///」

「あ、そういう冷たい態度とってると、あとで協力してって言ってもしてあげないから、小田君でも小田くんでなくても」

「・・・今のところ、協力は必要ないです」

「うむ、よろしい」

「ねー、何の話ー?」


女子二人の会話に置いていかれるのはいつものこと。


「「女子のひみつー♪」」

このセリフを言われてしまったら男子は手も足も出ない。

「・・・そっか」


((キーンコーンカーンコーン♪))


「あ、じゃぁまた昼休み、」

「とか言って結ちゃんは彼氏とご飯でしょ?」

「うっ・・・うるさいっ//」

「ん、りょうかいー」



未来は授業中もずっと気になっていた。

鈍感にしても

『俺と鈴谷が付き合ったらずっと一緒』

この言葉はどうしても胸に引っかかる。


朝のバスと同じ、“もしかしたら私が好きなのかもしれない”という期待・・・


「鈴谷・・・?」

「∑・・・はいっ!?」

「・・・何その反応、おもしろっ」

「・・・失礼なっ」

「うそ、なんか考えごとしてたみたいだからさ」

「あ・・・うん」

「あんまりぼーっとしてると先生に指されるから気をつけろよ」

「・・・そうだね、まさか小田くんに言われるとは思わなかったけど、」

「∑なっ!? 失礼だなお前!? せっかく心配してやってるのに!?」

「∑っ!? そんな大声出しちゃだめっ!!」


・・・もう遅かった


「小田、鈴谷、うるさい。 あとで職員室に来なさい」

「「・・・はい」」


また少し教室がざわつく。


「やっぱり仲良しじゃん♪」

結は楽しそうに、二人にウインクをした。


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