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私が貴方のパートナー様です!

僕は半自主的自宅謹慎をしている。一週間の内に一日高校に行くかどうからへんだ。


僕はいつものようにネットの世界にダイブしてネットサーフィンに明け暮れている。とくに見たいものもないのになんとなくしてるだけである。しかし、もう昼過ぎになって何時も暇潰しに使ってる動画サイトや掲示板は見飽きてしまった。


ため息をついてパソコンの電源を落とし、ベッドに寝転がる。カーテンで閉めきった部屋の中でいつもの天井についてるいつもの蛍光灯が僕を照らす。


飽きた。


どれほど多く感じた感情なのだろう。


なんのあてもなく机の上に放っていた携帯に電源を入れる。携帯の会社名が画面に映り久しぶりになにも変わっていないホーム画面を見た。着信履歴もメールも来てはいない。それもそうだメルアドは誰とも交換したことがない。


暇潰しに使えるアプリは無いのかを探してみる、もちろん無料のゲーム関係を探す。見ていく限り無料でもクオリティーが高いのがあるので、片っ端からダウンロードをしていった。


「ドラゴンファイター」「カードバトラー」「宝玉ディフェンス」「アンチメタル」「ナイトストーリー」「添加物つー!」「トンカツトンカチ」をダウンロードした。あまり多くダウンロードすると重くなりそうなので出来るだけ選んで決めたものだ。


ドラゴンファイター―――

ドラゴンを捕まえて育成をし、三体のドラゴンでチームを組んで混沌とした町を救いだすというありきたりなゲームだ。最初の方はスムーズに進めていけたのだがやはり有料アイテムを買わせるように強い敵が現れたり、捕まえることができるのは下級のドラゴンばかりで上級のドラゴンは有料アイテムで捕まえやすいとなり、進むことができなくなり、友達登録した人達になんの理由もなく暴言を吐いてやめた。


カードバトラー―――

いうなればトレーディングカードゲームに似ており、レアカードも結構手にいれやすかったのだがバグがありすぎてカードに書いてる能力が戦いで変わったりするし、レアカードが消えたりするので、友達登録した人になんの理由もなく暴言を吐いてやめた。


宝玉ディフェンス―――

よく見るNPCを配置して出てくる敵を倒すものだ。僕はこういうのは苦手なのですぐにやめた。なんでダウンロードしたんだろ。


アンチメタル―――

歩いてる磁石人間をゴールまで導くゲームだ。木のブロックで出来た道があり、木のブロックをタッチするとメタルに変わり、磁石人間がくっつくのでこの力を使っていくのだが僕は戦闘ゲームが好きなのでやめた。


ナイトストーリー―――

ナイトがお姫様を助ける感じ、スーパーマリオブラザー○てきな横スクロールゲーム。しかし、鬼畜ゲームだっためやめた。十秒もせずに全て死んだ。


添加物つー!―――

畑で好きな添加物を作って、料理を作って料理勝負をする物語。しかし、物語はある冴えない料理人が師匠とが出会い添加物の魅力にとりつかれて添加物だけで料理勝負するという物語だ。前作「添加物!」が人気をとれたので作ったという。無料のくせにフルボイスというのが驚きだ。ある程度やったあと飽きたので止めた。


トンカツトンカチ―――

トンカツの絵とトンカチの絵が写し出されるからトンカツの絵を素早くタッチしたり、トンカツとトンカチの文字が映し出されるからトンカツの方を素早くタッチするというクソゲーだ。無駄に二十メガバイトも使いやがって。


携帯の時計を見ると十九時を回っていた。


夕飯を食べるために下の一階にあるリビングへと向かった。家は静まり返っている。それもそのはずだ、両親は共働きで妹は僕より頭の良い高校に入り、部活は一年生にしてレギュラーに抜擢されるほどだ。なので妹は早くても八時近くに帰ってくる。両親も同じ時間帯だ。


キッチンにあるカップラーメンを取りだし、ポッドに入っていたお湯をいれる。箸を上におき持ちながら自室へと向かう。


自室の扉を開け、地面にあぐらをかきながら自分の前にカップラーメンを置く。体内時計で三分を計る。


そろそろかな。


僕は箸を取り、手を合わせて小さく「いただきます」と言った。その時、携帯の着信音が聞こえてきた。初期の設定である着信音から僕のだと分かった。


僕はどうせ会社からのメールだと思い、無視をしたが、急に画面が点く。


僕はゆっくりと携帯に近づき、画面を覗く。


「私が貴方のパートナー様です!」


ホーム画面には上半身だけ映ったショートヘアーの白髪の女が腕を組ながらこっちを見ていた。


間違ってゲーム以外のアプリを入れちゃったのか。

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