勧誘
先日、凄い巨乳を見かけました。
バストアップブラを着けていたとしてもあれはデカイ。
まぁ、自分は貧乳派かな。
―――――――――――――――学校
今日は朝紗季にまた注意を受けそうになったので早めに家を出た。だから一番乗りだと思っていたが教室には来栖さんが先に席についていた。
「おはよう。」
「お、おはようございます。」
「来栖さんは中学の頃もこんな早くに学校にきているの?」
「朝早くに起きてしまうので。鷹島くんもですか?」
「いや、今日はたまたま。」
「そうですか。」
…………………。
教室の中二人っきりで無言はきついなぁ。なにか話題とかあればいいんだけど、昨日知り合ったばかりで何が好きなのかもわからない。…いや、まてよ。好きなものを聞けばいいのか。
「あのさ、来栖さんは…」
バタン
話しかけようとした途端ドアが思いっきり開かれた。ドアを開いた人物は意外にも生徒会長の神条皐さんだった。
何故生徒会長が…と思っていたら、神条さんが突然
「よし、お前たち生徒会にはいれ。」
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
いきなりなに言い出すんだこの人は。生徒会に?なんでだよ。なんの脈絡もないよ。
「何故ですか?」
俺より冷静な来栖さんがそう問いかけた。
「理由は三つほどあるかな…。一つ目は学校に一時間以上も早くに来ていたこと。二つ目は昔からの伝統だ。あと最後に君たちは見込みがありそうだ。」
伝統?なんだそれは?
「伝統って…」
「私もよく知らない。ただ…入学式の次の日の朝早くに教室にいるものを生徒会にいれるそうだ。」
ワケがわからないがなと生徒会長は続けた。
ということはたまたま朝早くに来てしまった俺たちがとばっちりを受けてしまったってわけか。
しかし、そんなヘンテコな伝統を真面目にこなすなんてさすが会長だ。と尊敬していたら、
「嘘だ。伝統なんていったが実は私が勝手に決めたのだ。」
嘘!?今の俺の気持ちを返せ!無茶苦茶だ!
「一体なぜ?」
「私なりに考えたのだぞ。生徒会は朝が早いからな。遅刻するようじゃ話にならん。それに人員不足なんだ。」
要は適当に理由をつけて、人を増やそうとしたということか。
「別に無理して入ってくれなくてもいい。無茶苦茶いっているのは自分でもわかっているからな。だがもし気が向いたらいつでもきてくれ。」
そう言うと、残念な顔をして帰ろうとした。
「待ってください!私なんかで力になれるなら入ります。いえ、入れてください。」
「本当か!?ありがとう!」
会長は途端にパッと明るくなった。よほど嬉しかったせいか、顔が紅潮している。
しかしあの来栖さんが自分から入るなんて。いや、来栖さんがどんな人かなんてまだまだ知らないからこれは俺のただの偏見なんだが、あまり積極的な方には見えない。
「君はどうだ。入ってくれないか?」
「えっ!?俺は…」
会長の目がキラキラと輝いている。
(断ろうにも断れない…)
「わかりました。入ります。だけど大したことはできませんよ。」
「大丈夫だ。私が教えてやる。安心しろ。……それとありがとう。」
「っ!?」
紅潮したままの可愛い笑顔を向けられてこちらの顔も赤くなってしまう。自分でもすごく火照っているのがわかる。
「それでは放課後、生徒会室にきてくれ。」
そう言ってさっきとはうって変わって帰っていった。
予想外にも登校二日目で生徒会役員になってしまった。
改行一回ぶんしか間を空けていないのですが見づらかったらレビューしてください。
二行ぶんにするので。