はじまりの朝
「自分や自分の作品を退屈だと感じさせる勇気を持たないものは、藝術家であれ、学者であれ、ともかく一流の人物ではない」
Byニーチェ
―――――――――――――――俺の部屋
チュンチュン…チュン
鳥の鳴く声が聞こえてきた…朝か……
ドタドタドタ…ガチャ
「お兄ちゃーん、朝だよー。起きてー。」
ドシッ
「グフッ……」
「むふふー。あったかいなー。お兄ちゃんのベッドは。」
今起こしに飛びかかってきたのは紗季。
俺…鷹島湧哉の妹だ。
容姿の説明をさせてもらうと黒のセミロングでかわいい方だと思う。
俺は茶髪の短髪で普通の新高校生 。 ちなみに妹は中学2年生。
「…お兄ちゃん?お腹に何か当たってるよ?」
「なっ!なんでもない!!気にするな」
「まぁいいや。ご飯できてるから、はやく降りてきてね。」
「ああ。」
ふぅ…
朝から騒がしいやつだ。
兄としてはもう少しおしとやかになってほしいと思う。
まぁ、それはさておき今日は高校の入学式。 気合い入れていかないとな。
「よし、準備するか」
そう呟いてリビングに向かった
―――――――――――――――リビング
「あっ、お兄ちゃん!おはよう。」
「おう、おはよう。」
うちの家庭には両親はいない。二人とも海外赴任している。だから二人で暮らしている。
「今日からお兄ちゃんは高校生かー。せっかく同じ中学に行ったのに、なんだかなー……。」
そう言って紗季は悲しそうな顔した。
「仕方ねーだろ。そう落ち込むなよ。学校なんてすぐ終わるんだからさ。」
「むー。」
子供みたいに膨れっ面をする紗季はまた一段と可愛く見える
そんな納得のいかなさそうな紗季をおいて俺は学校に向かうとした。
「それじゃあ行ってくるから。ちゃんと戸締まりしてから学校行けよー。」
「はーい。」
引き続きよろしくお願いします。
誤字脱字などあったらいっていただければありがたいです。