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リレー小説について

 まずはじめに、自分はリレー小説を完全否定しようというわけではありません。リレー小説っていうのは書いてて楽しいものですし、なにより他の執筆活動している人たちと親密になれる、という利点があります。なので、リレー小説を好んでいる人も嫌いな人も、不快にならないでくれると嬉しいです。


 という訳で、リレー小説についてです。

 自分は昔、リレー小説を書いていました。二、三年前でしたか、学校の友人十人くらいが寄ってたかって集まり、『一回リレー小説書いてメーリングリストで回してみよーぜ―』ってことに。自分が誘われた時にはもう既に七人くらいが集まっており、順番もある程度決まっていたので、「ああ、今入っても書くだけしか自分にやることはないな。ならめんどくさくないしやってみよう」と軽い気持ちでの参加。一番手はO君。文章力も結構よく、かつ、ヤバイくらい速筆なO君が一番手でした。そして送られてきたリレー小説一話目。謎の人物、深みのありそうな主人公、これからいくらでも変化していけそうな序盤に期待が高まったものです。

 ……と、まあリレー小説に参加してみたはいいんですが、いかんせん自分たちが初心者すぎたのがあだになりました。

 ええと、何が問題かというと、設定も何も考えていない状態からリレー小説を始めたということです。これが、もう、一番の痛手でした。O君が頑張って設定を創ってくれて、次の人も次の人もガンバって書いてはくれたんですが、残念ながら方向性がまるで見えない。もっというと、方向性を作ろうとしている人がいないんですね。中二臭くいくのか文学っぽくいくのか、ミステリーでいくのかホラーでいくのか、全く皆目見当もつかない。自分の番が来て、とりあえず方向性っぽいのつくろうかなとか思ったんですが、なんか言われそうで結局逃げて。途中からある奴が中二くさくいってくれたのですが、納得いかなかったのか次の次くらいの奴が「ビデオでこんなのみたんですけど」的なオチに行きつき、そこからはもうどうどうめぐり。駄目だこりゃと思っていたら、なんやかんやでうやむやになっちゃって、いつの間にかリレー小説はなかったことになってました。


 他にも二、三回リレー小説に参加したんですが、どれも同じ。最初の方向性がなく、途中から中二くさくなるけどグチャグチャになって、頓挫する。この負のスパイラルから逃れることができませんでした。


 このように、リレー小説というものは失敗に終わる可能性が高いです。

 何故なら、リレー小説には『終わりがない』から。

 プロの世界でリレー小説をやる時は、必ず順番を決め、一話しか書かないという設定で進んでいきます。電撃文庫シリーズでそういう作品があるので、一度手にとって読んでみるというのもまた一興かもしれません(因みにアンカーは『デュラララ!』で有名な成田先生でした。成田先生はやはり伏線回収が上手いそうで、リレー小説のアンカーを務めることが多いです)。


 リレー小説は面白いです。自分が書いたキャラや伏線が他の人の手にかかり、全く想像もしていなかったような展開を生み出します。それを読んでいくのは本当に楽しいですし、また、「ここをこうしたらどう?」というような意見もだすのも楽しい。正直、普通に小説書くよりも楽しいです。

 ですが、それも途中まで。自分のような素人が集ってリレー小説を書くと、たいてい尻すぼみしますし、何よりも時間の無駄です。本当に。リレー小説を書くくらいなら自分で自分の作品を書いていく方が断然いい。断言できます。


 リレー小説を書くのもいいですが、あまり長続きしないようにした方が良いと思います。



…………



 昔書いたリレー小説を少しだけ読み返しましたが、あの頃よりはほんの少しだけ文章力が上がっててほっとしました。リレー小説に参加してたメンバーの内、今も小説書いてる奴は半分にも満たないし。石の上にも三年。時間のある限りは執筆したいです。

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