好きなキャラについて 男性編
好きなキャラ、というのが誰にでも必ずあると思います。熱血、クール、暴虐無尽、なんでもあり、はちゃめちゃ、理的、大食い、ナルシスト、女豹、天然タラシ、天然、ツンデ以下略などなど。登場人物にはだれにでも個性があり、その個性がどれだけ読者の好みに合うかでその作品を読むか読まないかを決まると言っても過言ではないかもしれません。話の内容なんてどうでもいいからとにかく女キャラ出して主人公とイチャイチャ絡ませときゃいいんだよ、というコンセプトの作品も何百とあるわけですし。生徒会のなんちゃらとかバカとテストとなんちゃらとかうんだらかんだら。最近のラノベは特にそんなんばっかのような気がしてなりません。以前、盗作が問題で回収騒ぎとなった『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』なんかは特にそうでしたね。「回収騒ぎになった作品があるんだよ」的な話をした翌日に古本屋三軒走り回ってようやく手に入れた友人に貸してもらったのですが、見事にハーレム。この程度の作品で何故盗作をしたんだ作者。意味がないぞ意味が。
とにもかくにも、キャラです。魅力的なキャラです。いっぱい本を読んでいると、好きなキャラがわんさか増えていきます。今回はその中のほんの一部を書いてみようかなーなんて。最初は男性で好きなキャラです。(最初に女性で好きなキャラとか書くとなんかあれなんで、とか理由は一切合財ありませんのでご了承を)
・『五十嵐貴久』著『2005年のロケットボーイズ』 カジシン
自分が初めて読んだ「これはヤバイ面白すぎる!」という作品内の主人公です。この作品、とにかく個性的な登場人物が多すぎる。パチンコが得意なドラゴン、交友関係が広いお調子者のゴダンダ、頭はいいけどとっつきにくい性格の大先生などなど、個性的な男性キャラが多いんです。まあ紅一点の彩子はもう最高過ぎて書くと多分ドン引きされるレベルだと思いますのであまり書きませんが、そんな中、一人称の語り部として物語を展開していくカジシンこと梶屋信介。
まず、愚痴をいっぱい言ってくれます。そして文体が軽いのも相成って、作品自体と絶妙なコラボレーションをしているカジシンの語り口調。まずこれが一つの魅力です。
次に。個性的な登場人物がいっぱい居る中、唯一まともなのがこのカジシンなのです。「取引先相手との交渉は俺以外出来ねーだろ」とかいうような愚痴を垂らす程。何も技術はなく何もできないのですが、それでも自分なりに頑張る姿。そういうところにあの人は惚れたんでしょう。
・『成田良悟』著『がるぐる!(上)(下)』 雨霧八雲
男も女も全員魅力的、というこれまた珍しい成田作品における「殺人鬼」というポジションの脇役。いつもうじうじ物事を考えているせいでおかしな結論にたどりついてしまい、いつのまにか殺人をしてしまっているというキャラです。本来ならば個人的にこういうキャラは大嫌いで最初は「なんだこいつ鬱陶しい」と思っていたのですが、なんとそんな彼に好きな人が出来てしまう。しかもその相手も殺人を犯したことがある護衛隊のメンバー。それでも徐々にひかれていき、ついには……。
この作品の後に出された後日談短編集『5656!』を読むとき、自分は彼を最高のキャラだと断定していました。それほどまでに最高。あの人との絡みが最高。
・『西尾維新』著『新本格魔法少女りすか』 供犠創貴
図書館にてこれを借りようとした時、図書館で働いている女性から微妙な視線を必ず浴びせられる作品での語り部。「魔法使い」使いの小学生、というなんだこれはという程衝撃的なキャラ設定に愕然とした覚えがあります。年上の魔法使いを見下したり、同級生の女の子にあんなことやこんなことをしたり(表現に多少の語弊があります)。とことん癖のあるキャラです。恐らく好きになれる人は無茶苦茶好きになるし、逆になんだこれ気持ち悪いこんな小学生いないってという反応をする人は全く好きになれません。ランドセルを背負いながら「魔法使い」を使うキズタカ君。最終巻ではどんな活躍をしてくれるのか、非常に楽しみです。だから早く出せや西尾維新。
・『伊坂幸太郎』著『砂漠』 西嶋
現実に居たら絶対に関わりたくないけど何故だか好きになってしまうキャラです。大学の自己紹介中にいきなり演説を始めたり、からっきし初心者なのにボウリングが出来ると豪語したり、合コン中にも演説したり。うざいんだけどなんだか憎めない、そんな奴です。こういう奴だからあいつが不幸な目に合った時もなんとかしてやれたんだし、まさかの幸せ展開も訪れた。地の文で「なんてことは、まるでない」と時々いれてくる主人公のキャラも微妙に濃い中、よくぞここまでの衝撃を与えてくれたと思います。西嶋がいたからこそ五人のキャンパスライフは少しデンジャラスになったんです。西嶋がいなければ『砂漠』という作品はここまで面白くはならなかった。西嶋に幸あれ。
…………
今回はとりあえずここまで。また気分が出たら書くかもしれません。でもとりあえずは、女性編を……。予め書いておきます、ひかないでください(涙)