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第6話:『蘇る記憶』

テレビの映像が、かおりの心を、過去へと引きずり込んだ。


ニュースでは、魔女協会の設立の背景として、以前の世界の「悪」が語られていた。そこに映し出されたのは、彼女を輪姦した外国人たちのグループだった。彼らは「世界のゴミ」として、神宮寺結衣によって粛清された。


彼らが死んだことを知った時、かおりは、心から安堵した。しかし、それは束の間のことだった。彼らが滅びた一方で、自分は、あの時の記憶と、心の傷を抱えたまま、この平和な世界で生きている。


(本当に、この人が正しかったの?)


テレビの中の神宮寺結衣の優しい微笑みが、かおりには、どこか不気味に見えた。彼女は、世界の悪を裁いた救世主だ。しかし、彼女の行ったことは、結局、誰かの命を奪うことだった。


「思いやり」を基準に、人々を分別する権利が、彼女に本当にあったのだろうか?


彼女が世界を救ったというならば、なぜ、かおりの心は救われないのだろうか?

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