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遥か未来

夢ってなんだろう、それは必要か?

価値のあるものだろうか、ないものだろうか...

それを考察しながら進めていこう...

答えなんて、きっと無い...

遥か未来、この世界では夢すら売れる。

夢を細断できる、それらを売ってお金にできる。


貧富の差は大きく深く、ほぼ全ての仕事はAIや機械化によって失われた。売った夢の要素は販売者からは失われ、購入者に与えられる。

悪夢すら売ることができる社会。

しかし、新しい夢を見ることにすらお金のかかる世界とも考えられる。

残った仕事は雀の涙程の賃金しか貰えず

会社を継いだ後継者達とは大きな差がある。


空は、開発の影響で壊れ、オゾン層は無くなった。

今では紫外線を抑えるべく、大きな屋根で覆われている。空は紫外線抑制ガラス越しでしか、見ることは叶わず。昔に比べて狭くなった。


住居は、自然にあふれ社交的だった世界から変わり果て、無機質で閉鎖的な存在になった。


食卓は愛も熱も無い固形バーとゼリー飲料になり、栄養だけが高い。画面タップ一つで配送されてくる。


変化に適応した人もいれば、拒絶した人もいる。

彼らは、放棄されたポストアポカリプスじみた廃都に住み、草と獣だらけの土地を耕し暮らしている。

生活に楽しみがなければ娯楽だろう。

だが、規制が強くなった世界の娯楽は面白くはない。

規制を張るAIの監視網は凄まじく、全てが面白みにかける。


話を戻そう...

夢は娯楽として高い評価を受けている。

より自由度の高い夢は抽出されデータ記録できる。

何度だって追体験できる。


その装置の機能を使えば、夢に関する要素を抽出できてしまうのだ。

切って売れるのは夢のデータだけではなく、個人の無意識すら売れるのだ、それは記憶としての感覚から思い出、自身の精神体ですら販売できてしまう。


切られた無意識や夢は失われ、元には戻らない。

欲しければ買えばいい、誰だってお金は欲しい。

だから誰のだって買えてしまう。

今日の夢は、いったい何$で売れるだろうか?

夢の価値はどれほどなのか?

私の記憶や無意識はどれほどなのか?

失われれば消えるとしても..

今さら辞めることなどできない。


ここに主人公が一人、彼もまた夢売人

夢を売り、資金調達を行う者

彼の願いはお金でしか買えない。

故にお金を集める、売り捌く。

自身の夢や無意識だってお金のために手放そうか。


今日も彼は販売する、己の記憶以外の全てを...

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