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転生ショタ魔王、世界平和の為に家出する〜チートを持ったお人好しによる世直し旅〜  作者: 青 王(あおきんぐ)
第三章 メテック編

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17話 再会


 時は少々遡り、俺はワープゲートを離れ全速力でメテックへと戻っていた。



「やばいな……。俺達が助けた人達の中に魔族が混ざっているかもしれない……! そうなったらユーリ達が危ないぞ……」


 

 暫く飛び続ける事、数分。

 俺はようやくメテックへと到着した。

 そしてすぐさま地上を見下ろすと、ユーリ達は必死に魔物を食い止めていた。


「よし、今のところユーリ達は無事のようだな。てことは、ワープゲートを開いた魔族はまだ事を起こしていないのか?」


 そして俺は辺りを再度【探索】するが、特に魔族の気配はなかった。


「この辺りにはいないという事は、もしかして……屋敷の中か!?」


 そう思い、俺は領主の屋敷へと向かった。


 ◇

 

 

 そして屋敷へと到着した俺は屋根の上に乗り、【透明化】と【浮遊】を解除した。


「まずはこの中に魔族がいるか確かめないとな。さてどうやって中を覗くか……」


 その時俺は少し昔の事を思い出した。

 それは俺が魔王として転生して三歳になった頃。


 スカーレットにバレないように、彼女の着替えを覗く方法を編み出して、日々の自家発電に役立てていた。


 

「あの時のあの能力、使えるんじゃね……!?」


【壁に耳あり障子に目あり 発現】


 そして俺はすぐさまその能力を使った。

 すると屋敷内にまるで目と耳がある様に中の状況が全てわかった。


 屋敷内では領主家の執事セバスチャンとミアが何やら話しているようだった。


 

「やっぱりあの執事、魔族だったのか! どうりでセリーヌの回復を断ったわけだ」


 セリーヌが扱う回復魔法は聖属性。

 やはり聖属性魔法は純粋な魔族にとっては、回復どころか更にダメージを与えてしまうのだろう。

 前に俺もセリーヌの回復を断っておいて良かった。


 そして俺は更に屋敷内に聞き耳を立てた。

 するとセバスチャンの本当の名は、ヤラカスだという事がわかった。


「えぇ……あの魔人ヤラカスって名前なの? 絶対セバスチャンの方がいいだろ……!」


 俺は一人、屋根の上でそんな事を言いながら更に聞き耳を立てる。

 するとヤラカスの聞くに絶えない暴言の数々に、俺は怒りを覚えていた。


「ヤラカスめ……。何て悪い奴だ……! 後で必ずお仕置きしてやるからな……!」


 そして引き続き聞き耳を立てていると赤髪の女が現れた。


「うぉーーー! 凄い美人だ!! なんかスカーレットに雰囲気似てる気がするけど……どうなんだ?」


 突如現れた赤髪の美女に俺は目を奪われると同時に、十年間お世話になったスカーレットの影を重ねていた。


 ◇


 その後も暫く中の様子を伺っていると、赤髪の美女がスカーレットだという事がわかった。

 そしてスカーレットがわざわざ自分の為に、嫌いなはずの人間に化けてまで追いかけて探してくれていた事を知った。


「やっぱりスカーレットだったのか……。しかも勝手に家出した俺を探してこんな所にまで……」


 そして俺は涙ぐみながら、スカーレットとヤラカスの言い合いに更に聞き耳を立てる。


「へぇ……。敬語じゃない時のスカーレットはこんな話し方をするのか。なんか少し男っぽいんだな。でもそんな君がステキだぜ」


 俺がそんな下らない事を言っていると、何やら状況が変わったようだ。

 スカーレットが先代魔王が死んだ事を告げてからヤラカスの様子がおかしい。

 そして暫く見ていると、ヤラカスは魔力を解放し始めた。


「おいおい、そんなに魔力を解放して大丈夫か? まぁスカーレットがいるし大丈夫か……」


 そう余裕をぶっこいていると、ヤラカスは怒りのままに手のひらを上に向け、詠唱を始めた。

 そしてその手のひらに大きな火の玉を発現させた。


「おいおい、待て待て待て……! その手のひらの先には現魔王の俺がいるんだが!? ちくしょう! こうなったら……!!」


 そして俺はあの大きな火の玉を消し去る程の水を思い浮かべた。

 一気に大量の水を下に落とすには――――

 

「滝だ!! そして、日本で有名な滝といえば――――【華厳の滝(かげんのたき)】……!!」

 


 ドガアアァーーーーン!!!

 

 ザパーーーーーーン!!!!

 


 俺がそう唱えると、俺の目の前に大量の水が発現し、とんでもない威力と爆音を伴い、天井をぶち抜いてヤラカスの頭上へと直撃した。



 ◇

 

 そして現在。



 俺は大きく開いた天井の穴から部屋の中へと飛び込んだ。


「よいしょっと!」


「あ、貴方は勇者様と一緒にいた……!?」


「……!? 勇者と一緒に……?」

(何、この可愛いショタ……。ではなく、少年は? 何か少し魔王様に似ている気もしなくはないが……)


 俺が部屋の中に入ると、ミアが一番にそれに気付いた。

 そしてスカーレットは俺の方をじっと見つめていた。


 

 ――まずい、このままではスカーレットに俺が勇者といる事がバレてしまう……!

 とりあえず今は言霊の能力で角と赤い目は隠してあるけど、大丈夫か?

 

 いや、カマセーヌは全く気付かなかったから大丈夫だろう。

 でもミアに俺の正体を怪しまれるのも面倒だ。

 とりあえずミアには眠っておいてもらうか……。


【瞬間移動】

 

 そして俺はスカーレットの近くにいるミアの元へ一瞬で移動した。


「……!? 今この子、一瞬で!?」

(それより、この子近くで見るとめっちゃ可愛いー♡ ていうかこの香りはまさか……!?)

 

 そして俺は【瞬間移動】をもう一度使い、ミアをスカーレットから引き離した。


「ごめん、ミア。少しだけ眠っててくれるかな?」


「え……? 何を言って――――」


「――――【子守唄 再生】!!」


 俺がそう唱えると、ミアの脳内に子守唄が再生され始めた。するとすぐにミアは深い眠りについた。



「よし、これでミアに正体がバレる事は無くなったな。じゃあさっさと終わらせるか……!」

 

 そして俺はヤラカスの方へと目をやった。

 ヤラカスは俺が出した滝の水圧で、びしょ濡れになり地面に叩きつけられていた。


「ぐっ……! お前、このクソガキ……! いきなり何しやがんだ!!」


 そう言うとヤラカスはゆっくりと立ち上がり俺を睨み付けて来た。


「いや、俺に火の玉が当たりそうな気がして、ついな」


「ついじゃねぇよ!! ったく、何でどいつもこいつも俺の邪魔ばっかりしやがる!? それで何なんだお前は!?」


 ヤラカスはそう言うと怒りを前面に出し、俺にそう叫んで来た。そして俺はヤラカスに真実を告げる。


「俺か? 俺は貴様が愛してやまない――――魔王だ……!」


「はあ!? 何言ってやがんだ、人間のガキが!? お前如きが魔王様の名を語るんじゃねぇ!!」


「え……!?」

(この子……今自分の事、魔王って言った……!? 絶対言った! 絶対言ったわ!! やっぱりそうだったんだ……! はぁ、魔王様……。人間の姿になっても可愛いーー♡)


 俺が魔王だと告げると、ヤラカスは信じず怒鳴りつけ、スカーレットは盲目になった。


 ――さて、ヤラカスにはどんなお仕置きをしてやろうか。




ここまで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m

これからも本作品をよろしくお願いします!


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