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8.その後

「しょ、勝者…ウェスザン選手…」 


 司会者が言った。


「ハ、ハル…ナ…」


 私は膝から崩れ落ちる。

 ハルナが謎の門に吸い込まれ、ウェスザンス1人の姿しか見えない。

 ハルナは死んだ…?

 ハルナの死。脳に八年前の光景がフラッシュバックする。


 「ぃ、い、嫌ぁ…。」


 手の震えが、体の震えが止まらない。

 また私は…大切な人を…。

 考えただけで体が震えて、吐き気がこみ上げてくる。

 頭痛も酷い。

 呼吸も荒くなる。

 十分に酸素を吸い込めない。

 意識がどんどんと…遠のいて行く。

 

 「ハルナ…」


 薄れていく意識の中。

 ハルナの名前をぽつりと呟き。


 「女の子が倒れたぞ!」

 「おい、誰かこの子を医務室に!」


 私は完全に意識を手放した。



 *********************************



 俺を取り込み、門の扉が閉まった。

 門を潜ると真っ暗な空間が続いていた。ひたすら真っ暗な空間が。

 体に力が入らない。

 空間の流れに流される。

 

 俺は死んだのか?

  

 俺は今どういう状況に置かれているんだ?

 生きているのか、死んでいるのか。

 自分でもさっぱり分からない。

 今のこの状況に脳が追いつかない。


 空間の流れに流されること1分。

 真っ暗な空間に光が差し込む。


 今度は何だ?


 俺は光が差し込む方向を見る。

 するとそこには、さっきと同じ門の扉があった。

 扉は開き、俺は扉の方に流される。


 何処かに連れていかれるのか?

 もしかして地獄とか?

 あーあ。最悪だ。

 盗みとか色々したもんなぁー。

 そんなことを考えていると、疲れていたのか意識が薄れていくのが分かった。


 そして、再び門を潜る瞬間。

 俺は意識を手放した。






第1章 終


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