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13.謎の男

 男がいた。

 気づくと俺は知らない場所に居て。

 そこには、マーズもメイさんもいなくて。

 何にもない空間。

 そんな空間に俺は居た。

 そして、俺の目の前には男が1人ぽつんと立っていた。


 その男には靄がかかっていて顔はよく見えない。

 どれくらいの年齢だろうか。

 子供にも大人にも見える。


 男はゆっくりと俺の元へと歩いて来る。

 コツ。コツ。

 と男の足音が響いた。

 俺との距離およそ3メートル。男は足を止めた。


 「我を目覚めさせたのはお主かの?」


 男にしては少し高めの声で俺に言う。


 突然何を言ってるんだ?

 男の質問の意味が俺には分からなかった。

 ついでに言うと声が出なかった。

 今気づいた。

 男に対して俺は何か言おうとしたが声が出なかった。


 「なんじゃあ?無視かの?」


 男の表情は見えないが、何となくムスッとしたのは感じ取れた。

 いや、俺も無視したくてしてる訳じゃないんだ。

 声が出ないだけなんだ。

 すると男は何かを察したかのように指パッチンをする。


 「あー。そうかそうか。

  喋れんのかぁ。

  今喋れるようにしてやるぞぉ。」


 そう言うと、俺の唇をなぞるように指を動かす。

 何をしてるんだ?そう思ったら

 

 「あ。」


 声が出た。

 どういう仕組みだ?

 この男、今俺に何をした?

 魔法?いやでも、魔法を使った感じはしなかった…。 


 「よしよし。出た出た」

  

 そう言うと、男はパンパンと2回手を叩く。

 手を叩くと、男の直ぐ後ろに椅子が現れた。

 少し年季は入っているが普通の木で出来た椅子だ。


 「改めて問う。

  我を目覚めさせたのはお主か?」

 「いや、何の話をしているのか分からないんですけど…。」


 俺は正直に答える。

 

 「いやまぁ、今我と話せているということは、

  恐らくお主が目覚めさせたのだろうがな。」

 「いやだから何の話か…」


 俺が話そうとすると、男は被せるように話始める。


 「まだまだ未熟ではあったがお主、我を。

  『輪混絶』を。使ったな?」 


 輪混絶。

 俺の知っている単語が出た。

 ゴミ捨て場で拾ったボロボロの本に記載されていた、

 コロシアムで俺がウェスザンに放ったstage5の魔法だ。


 すると突然

 俺と男がいる空間が壊れ、消え始める。


 「おっと、もう時間切れか?早いのぉ。」

 「空間が…何が起こってんだ?」

 「時間だから、最後に一つだけ忠告しとくかの。」


 圧。

 男から圧が放たれる。

 足が震えてしまうほどの、小便を漏らしてしまう程の圧力。

 ウェスザンよりも大きな圧だ。


 そんな圧を放ちながら男は言った。


 「もし。もう一度『輪混絶』を使ったら、お主の命はないと思え。」


 男は最後にそう言い残し、気付くと男は消えていた。

 空間も完全に消滅。


 俺は再び意識を手放した。


 







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