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異世界転移したチート二人組、ハーレム目指してギャグ満載の旅をする。  作者: ミリオタで何が悪い
第一章 強くなりたい
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合流と休息

不定期投稿にするつもりですので、よろしくおねがいします。

 馬に乗って移動する事十数分。前方に大きめの国のようなものが見えてきた。

それを雄太郎に知らせようと雄太郎の方を見るが、雄太郎はすでに酔ってダウンしている。

俺は母さんによくジェットスキーに乗せてもらっていたので案外大丈夫だった……ただ揺れで股が痛いのを除いてのだがって、また打った……。


「あ、あれが目的地ですか?」


俺が乗っている馬を運転? している騎士に聞くと。


「そうです。あれが目的地、世界一の国コールスです」


 世界一……地球で言うアメリカのようなものか。

そう言えば、なんで異世界人であろうこの人の言葉が分かるのだろうか? ここが日本なわけもないし。


「ウップ……」


 取り敢えず雄太郎が吐きそうなので、治らないと思うがこいつならワンチャンと思い、酔いが治る嘘の方法を教える。


「雄太郎、俺が言う通りの呼吸すれば酔いが治る。

はい、吸って、吸って、吐いてー……吸って、吸って、吐いてー」


「スゥースゥーハー……ありがとう、酔いが治った」


 自分でやっといてなんだが、本当に治るとは……これがプラシーボ効果という物だろうか?


 二人で色々話していると、あっという間に王国に付く……コールスと言ったっけ?

国名って覚えにくいからあってるか分からねえや。


 城壁の門をくぐると、中には中世の街並みが見えた……これを見ると、異世界に来たんだなぁと実感させられる。

 雄太郎も同様に実感したようで、目がキラキラと輝いている……こいつこんな感じで可愛い所があるから面白いんだよなぁ。

ぬいぐるみが好きな俺が言えた事でもないが。


「着きました、勇者様方」


 騎士に馬から降りるように促されたので降りる。

そして上を見ると巨大な城がそびえ立っていた……え?

ドバイのビルよりも高くない? コレ。


「高すぎるだろ……遠くから見たときは見えなかったぞ? コレ」


「この城は今でも建設中でしてね。

完成するまでは結界で国の外から見えないようにしてあるのですよ」


 まぁ、世界一の国の城が未完成だと知れば別の国が攻めてくるかもしれないが。


「結界か……もう異世界じゃないって否定できなくなったな」


「そうだな……ドッキリの線も少し疑ってたんだが。もうこんなものを見せられたら絶対に否定なんてできないな」


 再び感じる異世界へ来たという喜び。

だがそれと共に不安がよぎる、俺達は勇者として呼ばれたらしい……つまり戦わなければいけないと言うことだろう。

 剣術は我流で行けるが……やっぱり魔法はあるのだろうか?

難しい理論とかを覚えないと使えないとかだったら嫌だなぁ。

こう、ポンって出せたらうれしい。


 騎士に案内されて城の中に入る、しばらく歩いていると聞き覚えのある声がワイワイガヤガヤと言っているのが聞こえる……フラグ回収ですね、分かります。


「お? 煌也に雄太郎じゃねえか!! お前らもこっちに来てたんだな!」


 俺達と同じオタク友達である小杉 涼太郎(こすぎ りょうたろう)が手をあげて話しかけてくる。


「お前も来てたのか、涼太郎!」


「これは……クラスメイトほぼ全員居るな」


 雄太郎と涼太郎が手をガシッと組む。どこのスポコン?

周りを見渡すと、だいたいのクラスメイトがいた。

あの時言った言葉がフラグになってしまったのか……そうでないと信じたい。


 しばらくすると、残りのクラスメイトが到着してさらに賑やかになる。

なんでそんなに大きな声で話す必要があるのか分からない。


「勇者様方。お静まり下さい」


 どことなく威厳のある声が聞こえる。

その言葉を聞いた俺達は声が聞こえた方向を見ると、そこには顔に傷があり服を着ていても多すぎると分かるほどの筋肉量、いかにも歴戦の王といった感じの王様がいた……カッコイイな。


「まずは自己紹介を。私の名前はルビエト=コールス……ここ、コールスの王です」


 ルビエト王が俺達をサッと見る、品定めというか……すべてを見透かされてしまいそうだ。


「勇者様方はいきなり召喚されまして混乱されてると思いますが……落ち着いて聞いてくだされ。

単刀直入に言わせてもらいますと。勇者様方には魔王と魔人族を討伐してもらいたい」


 なんだろう……この人みたいなタイプ俺好きだわ。

そして本当に単刀直入に言ったなぁ、戦争に参加してほしいと。

魔人族……人を殺してほしいと。


「はい!」


 学級委員の黒井 瑠実子(くろい るみこ)さんが手をあげる。

さすがというべきか、異世界の王様相手に堂々としている。


「どうしましたかな?」


「魔王と魔人を倒せば元の世界に帰れるんですか!」


 ……いやちょっと待てよ。

なんでそこに疑問を持つ、もっと別のことにって……

ああ、なるほどねー学級委員長は中途半端にこういうのを知ってるタイプだな。

だからそこに疑問を持つのか、まぁ実は返せませんとかあるしな。


「帰れます、実際に1000年ほど前には異界から勇者を呼び出して、そして異界に返すと言うことを行ていたという記録がございますので」


「そうですか……ありがとうございます」


 誰も帰れるとは言ってないよね!? 

何がありがとうございますなの? 記録があっても帰れるとは限らないのに。

今だって現物があっても江戸時代の一部の技術は再現ができないんだよ?

 そんなことを思っても口に出せない俺は何もできずに、ただ話を聞くことしかできない。

と言っても内容は少なくて、魔王を倒すための訓練を一年した後は自由に旅をしてもらって構わないそうだ……良かった、いきなり千円とヒノキの棒持たされて行ってこいとか言われなくて。


「取り敢えず、訓練は明日からと言うことで。今日はゆっくりお休みになってください」


 ルビエト王がそう言うとメイドが出てきて俺達を部屋に案内する。

全員綺麗な人だな、ハニートラップ要員かな?

メイドについて行っていると、部屋の鍵を渡されて一人ひとり場所を説明される。

 まさかの一人一部屋に少しうれしいと思いながら部屋に入って、俺はベッドに寝転がる。


ガラララ


「よっす!」


「なんで窓から!?」


 しばらく寝転がっていると、窓が開き雄太郎が入ってくる。

こいつの部屋ってどこだよ。


「隣だよ」


「心読まないでくれない?

ま、いいか……でもまさかね、クラスメイト一人残さず戦争に賛成するとはな。

まるで洗脳されてるようだ」


「ああ……まぁ、そんなことよりも異世界転移して魔王討伐とか。

テンプレ中のテンプレだし。楽しみではあるんだけどな!」


「分かるわぁ」


 しばらく二人で話し、ある程度この世界の考察をする。

と言ってもあまり情報はないので考察はそこまで捗らなかったのだが。

まぁ、一つ言えることと言えば、俺達は勇者の中でもモブの方であろうと言うことだ。

 結局雄太郎はなんで窓から来たんだろう? そう思いながら俺は眠りについた。

オリジナル小説を書くのって大変ですね…

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