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異世界転移したチート二人組、ハーレム目指してギャグ満載の旅をする。  作者: ミリオタで何が悪い
第一章 強くなりたい
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プロローグ

絶望的に文才がありませんが、生暖かい目でお読みください。

 気が付けば異世界。テンプレだ、雲一つない日本晴れの空と人工物の一切見えない平原を眺めながら俺、茂村 煌也(しげむら こうや)は数分前のことを思い出す。




「なぁ、やっぱりリボルバー二丁持ちはロマンだと思わない?」


 俺はそう言うと。親友、北原 雄太郎(きたはら ゆうたろう)の顔を見る。


「あー……確かにロマンだな」


 雄太郎も、俺の顔を見て笑いながら言う。俺達は日曜日に、どちらかの家に集まって、一緒に小説を書いている。俺が文を書き、雄太郎が挿絵を描く。

完璧な布陣だと俺達は自賛しているが、小説自体はネット小説だから面白いという感じの小説だ。


「そうそう、やっぱりロマンだよロマン」


 そう言いながら自分が書いている小説に目を落とす。(パソコンなので落とすというよりは上げるなのだが)


「にしてもさ……昔はそこまで無かったのに最近は異世界チーレム物が増えてきたよね……俺らも書いてるんだけどさ」


「少し前まではやれ中二病だキモオタだと言われてたのに。今じゃいろんな人が見てるし書いてるからな」


 俺達は駄弁りながらも、手を休めることはない。ただひとすらに絵を描き、文を書く。それを続けること一時間、手を休めて天井を見る。


「……俺達も異世界転移とかしてみたいな」


「そうだなー小説書くのにちょうどいいだろうしな」


 少しずれた意見を言う雄太郎。雄太郎も手を休めて床に寝転ぶ。

すると、雄太郎が寝転がった場所を中心に魔法陣が広がり、一瞬で俺の下に広がる。

俺は魔法陣を眺めながら冷静に小説に追記を加える。


「フラグって本当に建つんだな」


「まさか本当に行けるとは……でも、もしかしたらこの世界で作られた兵器の可能性も微レ存?」


 普通こういうのは動揺するのだが、俺達は一切動揺せずに魔法陣によって転移させられる。

残ったのは、ちょうど最終回を迎えた俺達の小説を投稿し終わったパソコンだけだった。

その小説の後書きにはただ一言。異世界に召喚されました。とだけ追記されていた。



冒頭へ戻る



 思い出すと頭が痛くなってきたので、頭を押さえる。

空を眺めながら頭を押さえているのは、どことなく中二病感が漂うが中二病だから仕方がない。

そう思いながら煌也は隣で気絶している親友を起こす。


「朝ですよ!」


ガバァ


「Z〇Pは始まった!?」


 凄い勢いで起き上がった雄太郎が叫ぶが、目の前に広がる広大な平原と雲一つない空を見て、冷静になり、つぶやく。どうでもいいけど……お前Z〇P派だったのかよ。


「……人工物一つない広い草原に青い空。ガチの異世界転移じゃん」


「やっぱりそうだよなぁ……こんなきれいなところがまだ地球に残ってるとは思えないしな」


「……仮面ライダー録画したっけ?」


「俺の方でやってあるからそっちで見ればいいさ……あ、母さんに消されなければの話な」


 二人そろってオタクなのだから、喋ってる内容も内容である。

俺は立ち上がって体を伸ばす、体中がバキボキいう。

雄太郎も立ち上がって同じように体を伸ばすが、特に音は鳴らなかった。驚き、雄太郎の方を一瞬見た後、また座り込んで考え始める。


 まずこの世界で何をするべきか、そしてこの世界から元の世界に帰ることはできるのか。

あと自分達は異世界チーレム野郎になれるのか。


 雄太郎も立ったまま考える。ここでの飯はどんな感じになるのか。ステータスとか見れるのか。

異世界チーレム野郎になれるのか。


 自分でも少し残念と思うことを考えていると。馬の蹄のような音と、鉄が触れ合って鳴る金属音が聞こえた。

振り返ると、そこにはザ・騎士という感じの人たちがいた。


「お迎えに上がりました。勇者様方」


俺はポカーンとした後に口を開く。


「……え?」


「俺らが勇者……あ、人違いだと思います」


 ここで勇者と言わないのは、勇者なんてものが嫌だからだ。

いろいろなファンタジー物を見る限り、勇者というのは、行動を制限されてしまう。

そうなればこのリアルオープンワールドな世界を自由に探索できない。

それはオタク二人組にとっては由々しき問題なのだ。

拗らせたオタクはここで自分が勇者だとでも言いそうだが。


「いえ、あなた方は勇者です。

今朝、我が国の王が神託を受け、その神託によれば、今各地に異界の勇者が現れており、その勇者たちがいる場所が示されました。

そのうちの一つの場所にいたのがあなた方なのです」


 騎士が淡々と話す。それを見た二人は嫌な予感がするという顔になり、再び考える。今回は二人とも同じことを考えただろう。

この世界絶対に宗教がヤバいだろ、と。


「ええ…嘘でしょ……俺らが勇者なんて…ねぇ」


 雄太郎が信じられないと言わんばかりにボヤク。


「各地に異界の勇者…まさか、クラスメイトだったりしてなぁ…」


 俺も少し嫌な顔をして言う。

そう言いながらも、この世界のことは右も左も分からないので。

しょうがなく騎士についていくことにした二人、隊長と思われる騎士に、他の騎士の後ろに乗れと言われて。

適当な騎士の馬に乗らせてもらう。


「にしても、一時間足らずでこんな急展開か」


 雄太郎が空を眺めて言う。


「まさか、フラグが建った挙句それが実現するなんてなぁ」


 俺もそれに釣られてまた空を眺めて言う。さっきまで日本晴れだった空は、いつの間にか雲が出てきていた。

初めてのオリジナル小説…駄文ですね。批評募集しています。

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